スバルのちびっこメカニック…未来のクルマ好きを作るアクティブライフスクエア

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スバルのちびっこメカニック…未来のクルマ好きを作るアクティブライフスクエア
スバルのちびっこメカニック…未来のクルマ好きを作るアクティブライフスクエア 全 10 枚 拡大写真

スバルでは全国のディーラー単位で、さまざまな体験イベントを開催している。そのなかのひとつである「ちびっこメカニック」を取材した。

ちびっこメカニックは「アクティブ ライフ スクエア」と呼ばれるプログラムのなかのひとつ。「アクティブ ライフ スクエア」のプログラムは多彩で、モータースポーツの観戦ツアーや星空観察会、スノードーム製作なども行われている。ちびっこメカニックは2016年5月からスタートしたもので、上期19回、下期29回を開催。公募抽選で参加者を募集し、毎回多くの応募者があるという。

今回、ちびっこメカニックを取材のは東京スバル調布店で、10名の子供達が参加した。子供達は、まず用意されたメカニックウエア(ツナギ)に着替えて、室内で開会式に参加。クルマの構造について講師の坂本定寛さんに教えてもらう座学からプログラムがスタートした。

座学を終えた子供達は整備工場に場所を移し、工場の見学を終えたうえでいよいよ実車を使っての整備体験となった。整備体験では調布店のチーフメカニックも講師として参加した。整備工場内のリフトで上げられた新型『インプレッサ』を題材に、エンジンやミッション、燃料タンクの配置などを説明。さらにはエンジンからタイヤへと伝わるエネルギーの経路などを説明。子供達は目を輝かしながら聞いている。

クルマの解説が終わってからは、チェックシートを使って実際にクルマを点検していく。タイヤの空気圧チェックはもちろん、エンジンオイルや冷却水、バッテリー液の量やトルクレンチを使ってのホイールナットの締めつけトルクチェックなど、かなり本格的に作業&点検を行った。

半日の体験を終えた子供達は「クルマのことをもっと知りたくなった」、「ワイパーを動かすのが楽しい」、「道具を使うのが楽しい」、「整備士になりたい」などのポジティブな意見が続出。修了証を渡した店長の島崎隆紀さんもニコニコ顔であった。

クルマの整備喚起や自動車メカニックへの興味を増してもらうことが目的であろうこのイベントだが、じつはクルマ好きそのものを増やす活動にもつながっていると感じた。なにも乗って走らせるだけがクルマ好きというわけじゃない。こうした、地道な取り組みがじつは若者のクルマ離れというやつを防止するひとつの、いや大きな手段となるはず。まずは子供にクルマを好きになってもらうこと……。それが大切なのだ、と感じた。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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