買いか待ちか、カーナビ事情…ドライブレコーダー

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イクリプス『録ナビ』の、データ選択画面。
イクリプス『録ナビ』の、データ選択画面。 全 1 枚 拡大写真

AV一体型ナビのオプションパーツの最新事情を分析している。第2回目となる今回は、「ドライブレコーダー」について考えていく。今、急速に普及が進んでいるこのホットなアイテムのナビオプションバージョンは、果たして、“買い”か“待ち”か…。

■ドラレコ選びの最初の分かれ道は、“単体タイプ”か、“カーナビ連動型”か…。

ここ1、2年のうちで一気に広まり始めた「ドライブレコーダー」。各社から新作のリリースが相次ぎ、注目度もますます高まっている。そろそろ導入をと検討している方も多いのではないだろうか。

というわけで、「ドライブレコーダー」自体は、今が“買い”だ。万が一の事故のとき、これがあれば不当に不利益を被る心配が相当に軽減される。また、事故の処理がスムーズに進まないと憂鬱はさらに深まるものだが、「ドライブレコーダー」があれば、事故処理がスムーズに進む可能性がぐっと高まる。自分を守る“保険”の意味でも、これを装着しておいて損はない。

さて、問題はどのようなタイプを買うべきか、だ。そしてその最初の分かれ道がまさに、“単体タイプ”か、“カーナビ連動型”か、この2択となる。

選択肢が多いのは、圧倒的に“単体タイプ”だ。スペック的にも、機能的にも、形状的にもさまざまな製品がラインナップしている。例えば、“ルームミラー型”が良い、となれば“単体タイプ”を選ぶしかないし、駐車時録画を常時行いたい、といった場合にも、“単体タイプ”から選ぶしかない。

しかしながら、上記のような特別な希望がないのであれば、ナビオプション品、つまりは“カーナビ連動型”が候補として浮上してくる。“カーナビ連動型”にはメリットがいくつかあるからだ。

最大のメリットは、ナビ画面で撮影した映像をすぐに確認できること。“単体タイプ”にはモニターを装備したモデルが多いが、画面が小さいことはいかんともし難い。一部、Wi-Fiでスマホやタブレットにデータを飛ばして見られるモデルはあるものの、モニターを搭載するモデルでは、画面の大きさは2型、もしくは3型程度。データをパソコンに移せば大きな画面で確認できるが、それも手間だ。しかしながら“カーナビ連動型”ならばすぐに、7型や8型の画面で映像を観られる。

また、映像リストを表示する際、さらにはもろもろの設定をする際にも、ナビ画面でそれができるので便利だ。その上で、自車位置情報の精度が高く、走行の軌跡を地図で表示することも可能となるモデルもある。ナビとドラレコが連携することでそれぞれの特長がシンクロし、使いやすさが全体的に底上げされるのだ。

オプション品のドラレコは、ずばり、“買い”なのだ。

■ドライブレコーダーを内蔵したモデルにもご注目を!

ただし、各社からリリースされている“カーナビ連動型”のドラレコは、ここ数年に発売されたナビ、もしくは最新のナビとしか連携しない場合が多い。お使いのナビが、発売して数年が経っている場合は、対応するかどうかの確認をお忘れなく。

逆に、お使いのナビが古くなっているのなら、ドラレコを導入しようと思うタイミングで最新ナビに買い替えるのもアリだ。地図も使い心地も最新になり、ドラレコも便利に使えるのだから、買い替える価値はそれなりに高いと思うのだが、いかがだろうか。

ところで今、最初からドラレコ機能を搭載しているナビが2機種あるので、それについてもスポットを当ててみたい。1つはイクリプスの『録ナビ』で、もう1つがカロッツェリアの『サイバーナビ』だ。

『録ナビ』では、ドラレコの本体がナビ本体に収められているので、外付けするユニットはカメラだけ。すっきりと取り付けられることがまずメリットだ。そして、バックカメラも活用して後方の映像も録画できる。また、見たい映像を、地図上から選べるあたりも『録ナビ』ならではだ。

『録ナビ』はまた、地図データをナビが自動更新してくれるというスペシャリティも備えていて、それでいて実勢価格は14万円前後。リーズナブルであることもストロングポイントだ。ドラレコの導入ありきでナビを新調しようと考えるならば、『録ナビ』をチェックして損はないだろう。

続いて、もう1つのドラレコ機能を搭載したナビ、『サイバーナビ』についてである。当機の場合は、「マルチドライブアシストユニット(MAユニット)の同梱モデルでドライブレコーダー機能を得ることが可能となる(または、対応モデルでMAユニットを後付けすればOK)。

「MAユニット」では、ドライブレコーダー機能のほかに、“安全運転支援”、“ライブカーセキュリティ/アクシデントインフォ”というそれぞれの機能も得ることができる。前者では、前方を走るクルマとの車間距離・車間時間を常に把握して、接近のし過ぎを警告してくれたり、信号待ち時の発進遅れや、レーン逸脱に警告を出してくれるなど、さまざまな局面で安全運転をサポートしてくれる。後者では、不測の事故が起こったときに、その情報をあらかじめ設定しておいたメールアドレスに通知したり、駐車時のトラブルを通知することが可能となる。

ドライブレコーダー以上の、先進の“ドライブサポート”機能を手にしたいと考えたら、『サイバーナビ』にも注目したい。

さて、AV一体型ナビのオプションアイテムの中で、ドライブレコーダーは同時に購入したい度合いが高い。これからナビを新調しようと思っている方は、ナビと連動するドライブレコーダー導入の検討も、ぜひ。

“買い”か、“待ち”か…。カーナビ・オプションユニットの最新事情! パート2「ドライブレコーダー」

《太田祥三》

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