【インタビュー】新境地切り開く、アルパインのカスタマイズカー…代表取締役 岩渕和夫氏

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【インタビュー】新境地切り開く、アルパインのカスタマイズカー…代表取締役 岩渕和夫氏
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アルパインと言えば、クールで高品質なカーオーディオでおなじみのブランドである。近年では、大画面ナビ「BIG X」シリーズを車種ごとに展開し、高品位なフィッティングで車内空間を演出し、人気を集めている。そのアルパインが東京オートサロン2017で発表したのが、車内空間だけでなく、外装も含めてクルマ一台をまることトータルプロデュースしたカスタマイズカーだ。

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カーエレクトロニクスの枠から飛び出した今回の提案について、その背景や狙い、アルパインブランドの今後について、アルパインマーケティング代表取締役社長、岩渕和夫氏に話を聞いた。

----:今回カスタマイズカーを発売するに至った背景について教えてください。

岩渕代表取締役(以下敬称略):もともとALPINE STYLEでは、スペースプレミアムデザインと銘打って、カーナビ、カーオーディオを中心に車内空間のトータルコーディネートを提案していました。今回は、お客様のご要望にお応えして、エクステリアも含めてクルマ一台まるごとALPINE STYLEでコーディネートしたカスタマイズカーを販売することになりました。

販売については、アルパインの公式直販Webサイト「アルパインストア」と、アルパインスタイルオーソライズドディーラー1号店である、福岡の「ニューズカーズ」で、4月1日より販売する予定です。

----:今回のオートサロンでは、黒を基調としたクールな印象のブースを設けています。展示のテーマや狙いを教えてください。

岩渕:「5つのS」というデザインコンセプトがテーマです。5つのSとは、スポーツ、スパルタン、シャープ、シンプル、スマート。ALPINE STYLEのプレミアム性や先進性を表現しています。クルマが走る姿のカッコよさ、所有する満足感を感じていただければと思います。

----:カーメーカーの多くが純正カスタマイズカーをラインナップにと加えていますが、AVメーカーとしても純正カスタマイズカー市場へ進出します。「大きな流れ」をどこに見出しましたか。

岩渕:クルマも売れ筋の車種が絞られてきたと感じています。それとともに、他のクルマと差別化したいというユーザーのニーズも強くなってきています。

そういう状況の中で、アルパインというブランドは、カーオーディオだけでなく、トータルデザインの提案をするのにふさわしいブランド価値があると思っています。まずは、アルパインいうブランドに愛着がある方々にぜひ見ていただきたいです 。

----:G'sやモデリスタなど競合との差別化はどのようにはかっているのでしょうか。

岩渕:外装だけでなく内装も提案している点です。特にカーエレクトロニクスの部分でアルパインには強みがあり、興味を持っていただける方がいると思っています。例えば大画面ナビのBIG Xについて言うと、『ハリアー』には9インチ、『ヴェルファイア』には11インチのディスプレイを装着しています。

----:カスタマイズカー発売によってアルパインの価値はどう変わっていくのでしょうか。

岩渕:五感で感じる価値を追求していきたいと思っています。例えばアロマはこれまでも提供してきましたが、ボタンに触れたときの感触、見る・聴くといったオーディオ・ビジュアルの品質。そういった、ユーザーの琴線に触れる価値を追求していきたいと思います。

----:ルックスのトーンマナー、音質画質のトーンマナー、「アルパインスタイル」はブランドとしてひとつの方向性を目指すのでしょうか? それとも今後は多様なデザインや音質が登場するのでしょうか。

岩渕:ブランドイメージは統一していきたいと思います。まずこのような場で、アルパインスタイルとはこういうブランドだということを提案し、ユーザーに認知していただくのが第一歩だと思っています。

----:顧客の要望にはどの程度応えられるのでしょうか。

岩渕:ある程度選べるようにしていきたいと思っています。シンプルに言うと松竹梅のようなメニューを用意したいと思っています。いずれにせよ、新車プラスアルファの手が届きやすい価格で、インテリア、エクステリアがトータルコーディネートされたカスタマイズカーを提供したいと思っています。

----:エアロやホイール、ビデオ・テレビ再生、ピュアオーディオ、そして走り、それぞれ突き詰めると大変マニアックな世界があるのですが、「アルパインスタイル」はそれぞれをどのレベルで提供するブランドなのでしょうか。

岩渕:例えばハリアーで言うと、20インチや21インチという大径ホイールという選択肢もあるのですが、当社が提案するのは、19インチでもかっこよくて乗り心地も損なわれないトータルバランスの高さです。マニアックなクルマ好きに見られるようなレベルではなく。オーディオでは、音の良さはもちろん、取り付け品質にもこだわっています。美しく取り付けられ、音も良い、というバランスが重要だと考えています。

----:今後目指す「アルパインスタイル」の未来について教えてください。

岩渕:今後、自動運転や運転支援の普及によって、ドライバーの負担が減っていきます。そこで、移動にどのような感動を与えられるか、五感に訴える心地よさが重要になってきます。アルパインは、その部分で価値を提供するブランドになっていきたいと思います。販路拡大については、オートサロンでお客様の反応を見て考えていきたいと思っています。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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