DNP、触感を付与できる自動車内装材向け新型加飾フィルムを開発

自動車 ビジネス 国内マーケット
DNPの新型加飾フィルム
DNPの新型加飾フィルム 全 2 枚 拡大写真

大日本印刷(DNP)は1月18日、樹脂成形品と加飾フィルムを貼り合わせる同時射出成形加工にて、表面の凹凸(テクスチャー)でさまざまな触感も付与できる、自動車内装材向け新型加飾フィルムを開発したと発表した。

【画像全2枚】

従来、同時加飾成形加工では、熱と圧力によって加飾フィルムが金型に押し付けられるため、表面に形成されたテクスチャーが消えてしまい、触感を得るのが困難だった。触感を付与する加工法には、樹脂成形品ができた後に大きな熱圧をかけずに加飾する真空圧空成形があるが、今回、自動車の内装材で主流となっている同時加飾成形加工で触感を付与できる加飾フィルムを開発した。

開発品では、フィルム構成を見直し、熱圧を吸収する保護層を設けることで、同時加飾成形の加工後でも表面のテクスチャーを維持。触感を付与することを可能とした。コスト面に優れる既存の同時加飾成形加工に対応し、従来と比べて、低コストで触感を付与することができる。

DNPでは、視覚効果に加えて触感を付与できる新たな加飾フィルムとして、自動車やバス、航空機などのモビリティ向けに販売し、2020年度に年間50億円の売上を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 「バンバン」が復活! スズキは二輪展示でも世界初、日本初が目白押し…ジャパンモビリティショー2025
  4. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  5. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る