宇宙デブリを除去する実証実験、「こうのとり」6号機が開始

宇宙 テクノロジー
宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機
宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機 全 2 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機を使って「宇宙ごみ」(スペースデブリ)を除去する実証実験を開始した。

「こうのとり」6号機は、国際宇宙ステーション(ISS)から分離後、大気圏再突入までの約1週間を使って、テザーの伸展と電流駆動を軌道上で実証するHTV搭載導電性テザー実証実験(KITE)を実施する。

地球の軌道上には大量の宇宙ゴミがあり、衝突による軌道上環境悪化を防止するためには、大型宇宙ごみの除去が求められている。

実験では、「こうのとり」に搭載された保持放出機構から約20kgのエンドマスを放出し、エンドマスに搭載されたリールから700m級テザーを伸展して電流駆動の軌道上実証を行う。実証で将来デブリを除去するための導電性テザー設計に必要な特性を取得することで、大型デブリの除去にかかる要素技術を習得し、宇宙活動の安全確保に寄与する。

実験終了後、「こうのとり」6号機は軌道離脱マヌーバを行って2月6日午前0時06分頃に大気圏に再突入する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る