【ストップ 粗悪修理】不適切な防錆処理が原因で各所にサビが発生!…不完全修復の全貌 その9

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本記事では、BSサミット事業協同組合・業界問題委員会を中心に収集している他社工場での粗悪修理の事例を紹介していく。

目の届かない部分における手抜き処置や、質の低い作業など、粗悪修理の行われた車両は、命の危険も伴う。今後このような不具合車両が無くなるよう、安全で適切な修理を行うことの重要性を呼びかけていきたい。

不適切な処理が原因で、各所にサビ発生!

事故によるバンパー交換で入庫した車を点検。すると、過去の事故修理で交換した部品の接合部がサビており、さらにボディの各所もサビていた! おそらく過去に行われた不適切な防錆処理が原因だと思われる。カーオーナーは、この車を中古車で購入していたので、どこの工場で修理されたのか特定できなかった。 (写真1-1、1-2)

牽引フックの溶接が不完全で剥がれた!

事故の連絡を受け、現場で牽引作業を行っていたら牽引フックが剥がれてしまった! 過去の修理作業時に、牽引フックの溶接が不完全だったことが原因だろう。もし、牽引中に牽引フックが剥がれてしまったら、大事故につがっていた可能性もある。 (写真2-1、2-2、2-3)

異音の原因は、過去の手抜き修理!

カーオーナーから「異音がする」との相談を受けて点検を行った。その結果、サスペンションメンバーの曲りを修正せず、新品部品に取り替えたのが異音の原因だとわかった。取り替えた部品には常に負荷がかかり、このまま放置していたら部品が壊れて大事故に発展していたかもしれない。 (写真3-1、3-2)

サスペンションロアアームとドライブシャフトが曲がっていた!

「走行中に異音がする」とカーオーナーから相談があり入庫。車を点検したら、サスペンションスプリングがボディに当たった形跡があった。さらに調べてみると、サスペンションロアアームが曲がった状態でドライブシャフトも曲がっていた。 (写真4-1、4-2、4-3)

《カーケアプラス編集部》

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