日立オートモティブ 関社長、ホンダからは「外販を進めて合弁会社の競争力を高めてほしいと言われている」

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日立オートモティブシステムズの関秀明社長
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日立オートモティブシステムズの関秀明社長は2月7日、ホンダとの合弁会社設立について「ホンダさんからお声をかけていただいた」と明らかにした。

日立オートモティブシステムズは独立系サプライヤーの立場からこれまでずっとホンダに対してさまざまな提案を行ってきた。モーターについてもいろいろな提案をしてきたという。なかには一緒に開発を進めている案件もある。

「どうせやるんだったら、(合弁会社で)始めたらいいのではないかと両社の間で持ち上がって、その話が膨らんで今日の合弁会社設立の合意になった」と関社長は説明し、こう付け加えた。

「モーター事業は非常に大きな設備産業で、中長期的なロードマップを示しながら、開発、生産、投資、そして拡販していく必要がある。そんな中でホンダさんからお声をかけていただいた」

ただ、日立オートモティブシステムはモーターに関してすでにGMなどに供給している。気になるのはそことの関係だ。関社長は「今のお客さまに対しては当然、うちが責任を持ってやらしていただく」と述べ、取引先の声を披露した。

「いくつかのお客さまからは競争力のあるものを提示していただけるのなら、構わないという話もいただいている。それに、ホンダさんからもお客さまの理解をいただけるのなら、外販もどんどんやってこのモーター会社の競争力とつけてほしいと言われている」

日立オートモーティブシステムズが今回、ホンダとの合弁会社設立を決断できたのも、このことが大きかったようだ。「私どもから見ますと、現在のお客さま、それから今回のホンダさま、そして将来のお客さま、この3者にとってメリットがある合弁形態ができた」と関社長は嬉しそうに話していた。

《山田清志》

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