【スズキ ジクサー】燃料タンクをピークに抑揚のついたグラマラスなプロポーション…デザイナー

モーターサイクル 新型車
スズキ株式会社二輪デザイン部二輪デザイン課 毛塚康太氏。
スズキ株式会社二輪デザイン部二輪デザイン課 毛塚康太氏。 全 19 枚 拡大写真

インドで生産・販売をし、現地のバイクオブザイヤーを13の部門で受賞するなど大ヒットを博したスズキの150ccロードスポーツ『ジクサー』。日本でも税込み31万6440円というリーズナブルな価格で、1月下旬より発売している。

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デザインを担当したスズキ株式会社二輪デザイン部二輪デザイン課の毛塚康太氏は、「グラマラスな造形と機能性の両立」がテーマであったことを明かし、次のように説明する。

「ジクサーは日本だけでなく世界中で販売されています。海外市場においても150ccモーターサイクルは日常使用における充分な実用性を求められるだけではなく、所有欲を満たし、毎日を豊かな気持ちにさせてくれる魅力的な外観が商品上重要なポイントとなっています」

「昨今ではインターネットの普及により、どの国からも世界のモーターサイクルトレンドを見聞きすることができ、いつかは大排気量スポーツバイクに乗ってみたいと、憧れるお客様が大勢いらっしゃいます」

「ジクサーのスタイリングは、そのようなお客様の心に寄り添うべく、欧州をはじめ世界のスポーツバイクのデザイントレンドをリサーチし、どこの国においてもかっこよく映るデザインのベストバランスを追求してまいりました」

「また、海外市場の中には日本ほど交通事情が整っていないことも多く、深刻な渋滞に巻き込まれることが頻発します。日常使用の中で、ストレスなくお使いいただけるよう求められる実用性を現地に赴きリサーチし、その機能を満たした上でデザインしました」

「実際に運転していなくても、そのスタイリングからスポーティな走りを感じさせ、排気量を感じさせるスタイリングは欠かすことはできません。ジクサーのスタイリングを作り込むのにあたり、あらゆる排気量のスポーツバイクのスタイリングを研究し、プロポーションや抑揚の付け方などをジクサーのスタイリングに反映させました」

「ネイキッドバイクの存在感の源となるフューエルタンクには、大排気量バイクと同サイズの肩幅を持たせ、そこからシートの跨ぎに向かって一気に絞り込ませます。そこからテールカウルに向かって、緩やかに膨らませます。そうすることで、抑揚のついたグラマラスなプロポーションをつくりました」

「サイドビューでは、フューエルタンクをピークとし、そこからフロントカウル・フェンダーへとシャープなキャラクターラインを連続させ繋げ、勢いのあるスポーティなフロントセクションを構成します」

「テールカウルには、スーパースポーツバイクなみに跳ね上がったキャラクターラインを用いることで、リアまわりの軽快感を強調しています。同時に、跳ね上がったテールカウルは、相対的に前まわりをより前方へ低く下げる視覚効果を生み、全体として軽快感を強調したサイドビューのデザインとなっています」

「車体中心にはボディ色とは異なるカラーパーツをあしらい、サイドビューのアクセントとスタイリッシュさを与えています」

「近年のモーターサイクルのスタイリングは、小排気量モデルにおいてもより細かなディテールにまでこだわって造形処理がおこなわれ、デザイン性が年々向上しております。ジクサーにおいてもお客様の期待に応えられるよう、より細やかな造形処理をおこないました」

Y字形状のホイール、シートカウルと一体化したデザインのグラブバー、楕円断面のデュアルタイプマフラーなど、細部パーツの機能とつくりこみは、毛塚氏が言うとおり目を見張るものがある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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