登校中の児童が負傷した事故、危険運転罪の成立を認めず無罪に

自動車 社会 社会

2015年5月に大阪府豊中市内で登校中の小学生児童6人に重軽傷を負わせる事故を起こしたとして、危険運転致傷の罪に問われた51歳の女性に対する判決公判が13日、大阪地裁で開かれた。裁判所は事故について無罪を言い渡している。

問題の事故は2015年5月20日の午前7時50分ごろ発生している。豊中市柴原町5丁目付近の市道(片側1車線の直線区間)を走行していたワゴン車は対向車線側へ逸脱。そのまま道路右側を歩いていた登校中の小学生5人を次々にはねるとともに、自転車1台にも衝突。児童5人が重軽傷。自転車に乗っていた40歳代の女性も軽傷を負った。

警察はクルマを運転していた50歳(当時)の女性を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕したが、事故後背に行なわれた採血で睡眠導入剤の成分を検出。事故当時の記憶が曖昧だったことから、検察は前夜に服用した睡眠導入剤の影響が残っていたと判断し、罪状を危険運転致傷に切り替えて起訴していた。

13日に開かれた判決公判で、大阪地裁の田村政喜裁判長は「被告は運転開始から20分間以上は正常な運転を続けていた」と認定。「睡眠導入剤の影響には個人差があり、事故後の血中濃度から影響を判断できない」と指摘。事故時に何らかの原因で仮眠状態にあったことや、何らかの過失で事故が起きた可能性についても指摘したが、検察側が主張していた危険運転罪の成立は認めず、被告に無罪を言い渡している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  3. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  4. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  5. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る