【スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ 試乗】仕上がりがいいだけにノイズが気になる…諸星陽一

試乗記 国産車
スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ
スズキ ワゴンR ハイブリッドFZ 全 8 枚 拡大写真

標準タイプの『ワゴンR』のなかで、上下2段分割のヘッドライトが与えられ、スポーティな顔立ちとなっているのが「ハイブリッドFZ」グレード。

【画像全8枚】

パワーユニットは52馬力の3気筒エンジンに、オルタネーターを発展させたISGと呼ばれるモーター機能付き充電器を使って駆動アシストするマイルドハイブリッド方式を採用する。ミッションはCVTが組み合わされている。

アクセルペダルを踏まない状態のクリープではモーターのみでの走行が可能だが、作動条件が厳しいらしく、勾配が少し上向きだったりするとすぐにエンジンが始動する。ここでエンジンが始動するか否かには大した意味はないだろう。ISGによるエンジン始動は、相変わらず静かで、いやな振動なども伝わってこない。

加速感は自然吸気の軽自動車としては十分なもの。エンジンの加速をモーターがアシストしているが、それはほとんど体感することできない。モーターはあくまでも裏方だ。ワゴンRのパワートレインを検証してみると、エンジンを元にモーターがトルクをサポート、さらCVT側では副変速機が減速比をサポートしている。プラスαを上手に使うことでパワートレインを成り立たせ、コストを上手に抑えている。

走りそのものは好感が持てるものだったが、走行ノイズはちょっと大きめだ。振動はさほどなく、タイヤノイズが気になる。ワゴンRスティングレーも試乗したが、スティングレーのほうは上手にノイズが抑えられていた。それもそのはずで、スティングレーには多くの防音材やサイレンサーが使われている。軽自動車も全体的に静粛性が高まってきているので、ワゴンRにももう少し静けさを求めてしまう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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