関西大手の京阪電気鉄道は3月30日、座席指定車「プレミアムカー」を組み込んだ8000系電車を8月20日から運転すると発表した。翌21日からは、平日の朝ラッシュ時に全車指定席の「ライナー列車」の運行が始まる。
プレミアムカーは、京阪電鉄の速達列車「京阪特急」で運用されている8000系電車(8両編成)の6号車を改造して導入する特別車両。座席は横1列に3席(1+2席)の配置に変わり、幅や背もたれの高さが大幅に拡大される。
今回の発表によると、プレミアムカーを組み込んだ8000系は8月20日から運行を開始。運行時間帯は平日が上り7~22時台と下り6~22時台、土曜・休日が6~22時台で、最大1時間に上下各4本運行される。乗車に際しては乗車券のほか、座席を指定したプレミアムカー券を別途購入する必要がある。
プレミアムカーには専属アテンダントが乗務し、利用者の出迎えや見送り、観光案内などのサービスを行う。アテンダント業務はANAグループのANAビジネスソリューションに委託する。
8月21日から運行される「ライナー列車」も、プレミアムカーを組み込んだ8両編成の8000系で運行。運行本数は平日朝2本で、枚方市7時15分頃発~淀屋橋7時45分頃着と樟葉8時20分頃発~淀屋橋8時55分頃着の列車が運行される予定だ。
「ライナー列車」は全ての車両が座席指定車となり、乗車に際しては乗車券のほかライナー券(プレミアムカー利用の場合はプレミアムカー券)を別途購入する必要がある。ただし京橋・天満橋・北浜各駅からは、プレミアムカーを除きライナー券を持っていなくても乗車できる。
ライナー券の発売額は一律300円。プレミアムカー券は利用区間によって異なり、淀屋橋~樟葉間が400円。淀屋橋~出町柳間では500円になる。いずれも乗車14日前の10時から発車時刻の3分前まで、京阪特急の停車駅か京阪電鉄ウェブサイトで購入できる。