日産 西川社長就任会見「やり残した宿題をかなりのスピードでこなしていく」

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日産自動車 西川廣人 社長兼CEO
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日産自動車の西川廣人社長兼最高経営責任者(CEO)は4月3日、横浜市にある本社で就任後初の会見に臨み、「やり残した宿題がある」との認識を示した上で、「これを引き継いで、かなりのスピードでこなしていく」と語った。

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西川社長は「(2016年度で終了した中期経営計画)『日産パワー88』でやり残したことがいっぱいある。大きな成長を計画して投資をしたが、まだ(目標に掲げた)8%のマーケットシェアに及んでいないし、それ以前の問題としてロシア、インド、インドネシア、ブラジルにかなり先行投資をしたが、まだまだそこが十分刈取りができていない。これは弱みというより宿題が残っている。これは私が引き継いで、かなりのスピードでその宿題をこなしていく」と述べた。

さらに「本来、ブランドのポテンシャルとしてもっとあるだろうというところができていない。これは弱みといえば弱みだが、そういうマーケットがまだまだいっぱいある。そこはこれからの計画の中でかなりフォーカスして一個一個潰していきたいと思っている」とも付け加えた。

具体的には「LCV(小型商用車)ビジネスであったり、とくに収益性の面でC、Dクラスは非常に良いが、やはりBより下のクラスは我々の宿題だと思っている」とした。

その一方で日産パワー88の成果については「6年間の計画で進めたことは非常に大きなプラスだったと思う。マーケットシェア8%にいかなかったが、生産台数、販売台数、売上高あるいは生産能力という我々のオペレーションのガタイ、身体でいうと4割くらい大きくすることができた。その4割大きくする仕事を今からやろうとすると大変。大きな変化が来る前の時点でやり終えたのはものすごく大きな財産」と述べた。

またカルロス・ゴーン氏から社長兼CEO職を引き継ぐ経緯に関して「突然、ゴーンさんが日産のCEOを退いて、私が代わったということではない。ずっと継続性のある中で役割が変わった」と強調。

その上で「ゴーンさん自身はより三菱自動車を含めたアライアンスの運営に軸足を移し、それに時間を使うことが必要になってきた。一方で日産のパフォーマンスあるいは経営体質が非常にしっかりしてきたということで、そこは我々に任せてもらって大丈夫ということ。この2つが今回の変更を決めたこと」と説明した。

一方、カリスマ経営者の後任となることについては「個人的なコミュニケーションの力はゴーンさんに及ばない。これはどうしょうもない」としながらも、「カリスマ性のある経営者はそれほどいない。そういう意味では私もゴーンさんと一緒に非常に近い立場で15年以上仕事をしてきたので、非常に貴重な経験をしている。その中で彼のスタイルなり、彼の強みは十分わかっているので、私に何ができるか、私は何をすべきかということも見えている」との認識を示した。

具体的には「ゴーンさんは、そこに居るだけでダイバーシティのお手本みたいなもので、歩くダイバーシティ。私がCEOを引き継いだらからといって、ダイバーシティがなくなるわけではない。むしろゴーンさんが残したダイバーシティをさらに、あまり他では真似ができない形の財産として、日産のDNA、強みとして引き継いでいく、植え付けていくということをやりたいと思う」と述べた。

さらに「これから5年~10年で自動車業界は大きく変っていく。その中でアライアンスは当然もっと成長するし、大きくなる。その中核として日産がアライアンスの進化なり成長を引っ張る存在となる状態を造り上げていきたい」とも話した。

《小松哲也》

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