鈴鹿8耐トライアウト1stステージで伊藤真一とMORIWAKIはまさかの不通過

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伊藤真一選手
伊藤真一選手 全 2 枚 拡大写真

4月23日に鈴鹿サーキットで行われたJSB1000クラス開幕戦、NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レースは、全日本ロードレースの一戦であるのと同時に、一部のチームにとっては“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)への出場権を賭けた戦いでもあった。

FIMルールにより、選抜された70チームが鈴鹿8耐にエントリーできるのだが、昨年の鈴鹿8耐で一定の成績を残していないスポット参戦チームは、この鈴鹿8耐トライアウトに参加し、条件をクリアしなければならないのだ。

もちろんこれは、ビッグネームのチームやライダーにとっても同様で、今大会では高橋裕紀と清成龍一のMORIWAKI MOTUL RACING、Team SuP Dream Hondaの伊藤真一らがトライアウト参戦。とくに伊藤にとっては、全日本ロードレースにフル出場の予定はないため、トライアウト通過を目的にした出走であった。

しかし、そのレースは王者・中須賀克行が転倒で姿を消すなど大荒れの展開となり、清成、伊藤ともに転倒してしまい、鈴鹿8耐トライアウト1stステージでの参戦権獲得とはならなかった。

「今大会は木曜日から走行が始まったけれど、初めて走らせるマシンのセッティングを詰め切ることができなかった。2分8秒、2分9秒のタイムは出せるようになったけれど、それも、かなり集中力を高めた状態で走らせなくてはならず、思い描くマシン像にはまだまだ届いていない」(伊藤)

伊藤の駆るマシンは、ホンダが投入した新型「CBR1000RR SP2」で、レース用のキットパーツが組み込まれたものだが、さすがの伊藤と言えども、短期間にマシンを作り上げることは難しかったようだ。

「14周目のダンロップコーナーで転倒してしまいましたが、あのコーナーにはギャップがあって、それに乗って転倒してしまった。ライダーならば、そのギャップはみんな知っているし、そこを避けて走るのですが、マシンのセッティングが整っていないと、避けられない状況に陥ることもあるということです。厳しい状況ではあったけれど順調に走れていたので、自分自身、まさかの気持ちです」

転倒前の13周目、伊藤は総合9番手、トライアウト勢ではトップに立っていただけに、手痛い転倒となった。

「でも、久々にスプリントレースを走って、レーシングライダーとしての感覚が鈍っていないことを確認できたし、テストとは違う精神状態でのレースは楽しい。本当はこの鈴鹿2&4レースでトライアウトを通過して、その後は鈴鹿8耐に向けていろいろと準備を進める予定だったけれど、通過できなかったので2ndステージのSUGO120マイルレースに出場します。それでダメだったら、もちろん最後の鈴鹿サンデーロードレースに出場しますよ。そういえば清成選手も今回は不通過だったでしょ。一緒にチームを組んだことがあって、鈴鹿8耐で4勝している僕らが参戦権を賭けて戦うのも、面白いですね」

鈴鹿8耐参戦権を賭けたトライアウト1stステージでは、酒井大作が所属するBMW Motorrad39、生形秀之のエスパルスドリームレーシング、Honda鈴鹿レーシングチームをはじめトライアウト登録の上位10チームがクリア。2ndステージは5月14日にスポーツランドSUGOで開催される120マイルレースだが、ここでは最大3チームの選抜となるため、狭き門となる。

《佐久間光政》

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