相模鉄道(相鉄)は5月10日、相鉄本線で行われている連続立体交差事業(連立事業)について、下り線の高架化による事業効果の調査概要を発表した。踏切が上り線だけになったことから遮断時間は高架化前より約4割短くなり、渋滞の長さも約7割短縮された。
この連立事業は、横浜市保土ケ谷区内の西久保町(天王町駅付近)から星川駅を経て、星川3丁目(横浜新道付近)まで約1.8kmの線路を高架化するもの。区間内に天王町駅と星川駅があることから「星天」と呼ばれている。事業主体は横浜市で、2002年の都市計画決定と事業認可を経て着工した。今年3月には下り線の高架化が完了した。
相鉄の発表によると、下り線の高架化後に踏切の遮断時間などを調査。これを高架化前(1999年)の調査内容と比較したところ、各踏切での1時間当たり遮断時間の最大値は平均で19分短い30分になったという。1日あたりの渋滞の長さも、高架化前の各踏切平均が最大275mだったのに対し、下り線高架化後は185m短い90mまで短縮された。
上り線の高架化は2018年度の予定。全てが完成すると9カ所の踏切のうち7カ所が立体交差に変わり、残り2カ所は廃止される。