ホンダの育成選手・福住仁嶺が「GP3」で初優勝…F1スペインGP併催の今季開幕戦レース1

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GP3初優勝を飾った福住仁嶺。
GP3初優勝を飾った福住仁嶺。 全 8 枚 拡大写真

現地13日、F1スペインGPと併催されている「GP3」今季開幕大会のレース1で、日本の福住仁嶺が初優勝を飾った。

GP3はワンメイクのジュニアフォーミュラ。FIA-F2(昨季までのGP2)、そしてF1へとつながる現代のステップアップ主要ルート上に位置づけられるカテゴリーだ。F1との併催が基本で、1大会2レース制。2011年にはバルテリ・ボッタス、13年にはダニール・クビアト、15年にはエステバン・オコンといった現役F1ドライバーたちがGP3でチャンピオンに輝いている。

徳島県出身の20歳、福住仁嶺(ふくずみ・にれい)はホンダの若手育成選手のひとりで、2015年に全日本F3選手権シリーズ4位となり、昨年からGP3に参戦を開始。参戦初年度はシリーズ7位だった。

2年目の初戦バルセロナ、予選2位となった福住は、レース1の決勝スタートで首位奪取に成功。その後は同じART Grand Prixチームでポール発進だったジャック・エイトケンとの接近した争いが続いたが、エイトケンがマシントラブルとみられる状況でリタイアとなり、最終的には2位以下を7秒以上離してGP3初優勝を飾った。

福住はトップ3会見で「いいスタートでした。それからは可能な限り、タイヤマネージメントすることを心がけて走っていました。(僚友の)ジャックが問題を抱えてしまったことは残念です。でも、とにかく優勝できて嬉しいですね。最後の5周ほどは(タイヤマネージメントせずに)プッシュしましたが、タイヤのデグラデーションが大きくなかったことも良かったです」と語っている。

明日(現地14日)のレース2はトップ8リバースグリッド制により8番グリッド発進となるが、「オーバーテイクをマスターしていかなければならないので、今日とは違うレースになりますが、楽しみにしています。DRSもありますからね」と前向きな姿勢を見せている。

※DRS=ドラッグ・リダクション・システム。F1でおなじみの、リヤウイングが“開く”ことで直線速度が増し、オーバーテイクをしやすくするシステム。今季からGP3でも採用された。レースでは前車の背後1秒圏に入ると、指定区間で使用できる(GP3には使用回数制限あり)。

2017年のGP3シリーズは11月までに全8大会・16レースが予定されている。開幕大会のレース1を制し、当然ながらまずはポイントリーダーとなった福住。将来のF1昇格を目指すためにも、シリーズチャンピオン獲得の期待をかけたいところだ。

なお、やはりスペインGP併催のFIA-F2(今季第2大会)のレース1では、ホンダの育成選手・松下信治(ART Grand Prix)が4位に入っている。

《遠藤俊幸》

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