【インタビュー】他のプレミアムにはない“プラスアルファ”の個性打ち出す…プジョー・シトロエン・ジャポン プレヴォ社長

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プジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ代表取締役社長
プジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ代表取締役社長 全 7 枚 拡大写真

日本ではDSがシトロエンから独立して、今年で3年目となる。2年目の昨年にはフロントマスクをすべて新しいブランドフェイスに切り替えており、表面的にはシトロエンとの差別化は図れていると感じられる。ではそれ以外の部分はどうか。

レスポンスではDS独立を発表した2015年、プジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ代表取締役社長に話を聞いている。そのときはブランドの色を打ち出して行くことを課題としていたので、その課題がどの程度達成されているのかを伺った。

プレミアムにふさわしい場所を用意する

「クルマ以外ではディーラーが挙げられます。ブランドとしての位置付けを徹底し、メッセージを明確にしていきます。具体的にはDSストアとDSサロンの開設です。プレミアムを掲げている以上、それにふさわしい場所を用意しなければなりませんから。他のプレミアムブランドが店舗を構えている地域を中心に、手を上げてくれた販売店の中からCSのレベルなどをチェックし選別しています」

「DSストア」は専売店であり、同じ建屋を共有していても、入口は別々にしなければならないなどの規定がある。「DSサロン」はシトロエンのショールームの中に位置するが、床面積は125平方メートル以上であり、外にDSサロンがあることを表示するなどの決まりがあるという。

すでにDSストアについては3月と4月に、滋賀県栗東市と名古屋市にそれぞれオープンしている。インテリアに使われるレザーやそれを仕立てる道具も置いてあり、店内に飾られる写真のみならずBGMまで指定。整備工場はカーマンと呼ばれるピンク系の床に黒い壁でまとめるなど、細部までフランスらしさ、DSらしさを出すべくこだわった作りになっているそうだ。

一方のDSサロンは4拠点で整備を進めているとのこと。DSストアと合わせて近日中に全国で6つの独立した店舗が揃うことになる。DSストアとDSサロンの数は同じにしたいと考えているそうで、2018年末までに20前後を用意することを目標としていた。

DSの世界観

こうした店舗を見ればDSが作り上げようとしているブランドの色がおのずと見えてくる。プレヴォ氏は「フランス・パリならではのラグジュアリー」と、その世界観について説明する。

「セーフティやパワートレイン、インテリアなど、プレミアムブランドが備えるべき最低限のルールは押さえています。そのうえでパリのリュクス、ラグジュアリーな世界をクルマを通して見せていくことをコンセプトとしています。フランスのラグジュアリーブランドは職人による手仕事が多い。その世界観を届けていくつもりです」

最近発表した『DS 3』の限定車「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」も例外ではない。素材から仕立てまで、細やかな手仕事が体感できる内容になっている。他のプレミアムブランドのユーザーにテストした際にも、他に引けを取らないと評価されたという。今後もこうした魅惑的な限定車を出していきたいと語った。

既存のプレミアムカーオーナーがターゲット

昨年のDSは、新しいフロントフェイスを採り入れラインアップを刷新した効果もあって、前年比で22%増という数字をマークした。これを堅調と見るのか、それともまだ拡大の余地があると見るのか。日本におけるターゲットユーザーを含めて伺った。

「まずは高収入であり、すでに他のプレミアムカーに乗っている方がターゲットになります。日本はプレミアムカーに乗る人が多いので期待は抱いています。しかも日本人はフランスやパリに興味を持つ方もまた多い。こうした方にDSならではの“プラスアルファ”な個性をアピールしたいと考えています」

最後に今年から来年にかけての展望についても聞いた。ここでうれしい言葉が出てきた。先日就任したばかりのエマニュエル・マクロン大統領が就任パレードで乗ったフラッグシップ『DS 7クロスバック』を、来年導入するつもりだというのだ。

DSはラグジュアリーブランドでもあるし、さまざまなミッションをステップバイステップで進めていきたいと語ったプレヴォ氏だったが、「大統領車に選ばれたことは誇り」として、日本でもアピールしていきたいと話していた。

《森口将之》

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