NASA、火星探査車のコンセプトモデルを披露---リアル!!

宇宙 テクノロジー
NASAの火星探査車コンセプト
NASAの火星探査車コンセプト 全 3 枚 拡大写真

NASA(アメリカ航空宇宙局)は6月5日、米国フロリダ州のケネディ宇宙センター・ビジター施設での一般向けイベント「火星の夏」において、マーズローバー(火星探査車)の新しいコンセプトモデルを披露した。

このコンセプトモデルは、NASAの技術者のアドバイスのもと、フロリダ州に本拠を置くカスタムカーメーカーのパーカー・ブラザーズ・コンセプト社が製作した。5月上旬に搬入されてすでに展示されていたが、大々的に公開されるのは今回のイベントが初めてだ。

重量は6000ポンド(約2725kg)あり、高さは11フィート(約3.3m)。ボディはカーボンファイバーとアルミ製で、ホイールは50インチと巨大。ソーラーパネルから得た電力を700Vのバッテリーに蓄え、モーターを駆動するEVで、砂丘や岩石、クレーターなどの上を、16~24km/hで移動する。路面状況が良ければ、最高110km/h以上で走行することも可能。観測車両でもあるし、研究室として利用することもできる。乗車定員は4名。

このマーズローバーは、実際に火星に行く計画はないが、現在わかっている限りの火星の環境で、使用に耐えられるよう想定されているという。今夏、米国の複数の都市に展示され、NASAの宇宙探査活動について、啓蒙活動を行っていく。また現在は個別の車名は持たず、単にマーズローバー=火星探査車と呼ばれているが、車名を募集して命名コンテストも予定されている。

《森脇稔》

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