『カーオーディオ・プロショップ』活用術…Part.6 お店の選び方

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JLオーディオ・C5-650
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クルマの中で良い音が聴きたいと思うなら、「カーオーディオ・プロショップ」の門を叩こう。当特集では、それを熱烈にお薦めしてきた。さて、5回目となる今回はいよいよ、「お店の選び方」にフォーカスする。数あるショップの中からベストを見つけ出す方法を解説していく。

■まず重視すべきは“フィーリング”。“自分に合っているか否か”を見極めるベシ。

最初に、前提となる事柄についてご説明しておきたい。それは、「カーオーディオ・プロショップにはいろいろなタイプがある」、ということである。専門性が高い分野であるがゆえに、各ショップごとで特色が微妙に違っていたりする。良い音を実現させる方法論についてもショップごとでノウハウが異なる部分もあり、気質もお店ごとでいろいろだ。雰囲気がさまざまなのである。

となると大事になるのは、「“自分に合った”お店を探すこと」。お店選びのコツは、“自分に合っているかどうかの見極め”にかかっていると言っていい。

では、“自分に合うかどうか”はどのように見分けるといいのだろうか。重視すべきは、「フィーリング」だ。シンプルな話だが、しっくりくるかどうかを見極めてほしい。もしもなんとなくしっくりこない感じがあったなら、違うお店に行ってみることも、全然アリなのだ。

結局のところ、“合うか合わないか”は人それぞれ。要は“相性”がある、ということなのだ。「このお店は信頼できる。愛車を任せられる」そう思えれば、そこは“合っている”と思っていいし、もしも「愛車を預けるのになんとなく不安な気がする」という感じがあったなら、そのお店とは“相性”があまりよろしくない、ということだと判断できる。

いろいろなお店に行ってみることは無駄にはならない。じっくりと、自分にとって“しっくりくる”お店を探し出したい。

■「質問に対して納得できる返事が得られるか否か」も、チェックポイント。

続いては、“自分に合う”お店を選ぶための具体的なチェックポイントについて考えていきたい。

最初の分かれ道となるのは、「質問に対する答えに納得感が持てるかどうか」ではないだろうか。これからカーオーディオを始めようと思っているときには、いろいろなことが不安なはずだ。どうすれば音が良くなるのか、予算はどのくらいなのか、こういった基本的なことについて、不安ばかりが募るものだ。

お店に行ったら、自分が不安に思っていることをいろいろと相談してみよう。そしてそれらについて納得できる答が得られたら、そのお店は自分にとって“合っている”可能性が高い。

次は、「好みの音を選べるか否か」。製品を購入しようと思ったら、実際に音を聴いて選びたいところだと思う。「カーオーディオ・プロショップ」には、“試聴ボード”と呼ばれる聴き比べ用のディスプレイが用意されている。それが充実しているかどうかも、1つの判断材料になり得るだろう。

ちなみに、“試聴ボード”で確認できるスピーカーの数は、多くて10種類くらいだろうか。それよりも多くが用意されていたら、そのお店の“試聴ボード”の充実度は高いと言っていい。または、5、6種類とか数を厳選することで、好みのタイプを見極めやすいようにしているお店もある。さらには、デモボードの種類は多くなくても、メーカーのデモカーを呼んでの試聴会を頻繁に行っているお店もある。

というわけで、仮に“試聴ボード”のスピーカーの数は少なくても、「好みの音」が納得して選べればOKだ。“試聴ボード”の充実度を見つつ、音選びについてもいろいろと質問して、しっくりくる回答が得られれば大丈夫だ。

■音が良くなる感動を味わうことを楽しみに、納車を待とう♪

次には、納車後のことについても触れておきたい。通常ならば、納車の瞬間こそが、「カーオーディオ・プロショップ」に仕事を頼んで良かったと思える、クライマックスだ。がらりと変わった音に、大きな感動を覚えるはずだ。

しかし。万が一、期待どおりの音ではなかったとしたら…。そのお店は自分にとってのベストではなかった、という可能性が浮上する。もっともスピーカーなどは特に、新品の状態ではその製品の性能は100%発揮されない。“エージング”という鳴らし込み期間が必要だ。なので納車の瞬間には最高の音にはなってはいないのだが、しかしながらも純正状態と比べたら、ガラっと音が良くなっているはずである。

もちろん、納車後にがっかりするようなケースは非常にまれだ。自分にとって“しっくりくる”お店であったなら、結果もおのずと付いてくる。期待して納車を待とう。ただ、“自分に合っていない”ということを後から感じることがもしもあったなら、いつでもお店は替えられる。このことも、頭の片隅に置いておいて無駄ではない。

最後に、細かなチェックポイントもご紹介しておこう。まず、カタログを豊富に取り揃えているお店は安心感が高い。幅広い製品を取り扱っているお店のほうが、ユニット選びを幅広く行える。基本的な事項ではあるが、カタログの豊富さはなかなかに参考になるはずだ。

そして、「音に対するこだわり」があるかどうか、つまりは“熱意”が伝わってくるかどうかも大事だと思う。ユーザーに良い音を提供しようとする、その心意気を感じられたら、そこは信頼に値するお店だと思って間違いない。音に対する熱い思いがあるかどうか、ここもぜひとも見極めたいところだ。

「カーオーディオ・プロショップ」は、モノを売る場所というよりむしろ、“音を売っている場所”である。そして、その音を得てユーザーが感動する…。そこにこそ、「カーオーディオ・プロショップ」の価値がある。その価値を味わえるお店を、ぜひとも見つけていただきたい。

『カーオーディオ・プロショップ』の“活用術”、教えます! Part.6「お店の選び方」

《太田祥三》

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