東京証券取引所は6月26日、タカタの上場廃止が決定した、と発表した。今回の上場廃止の決定は6月26日、タカタが民事再生手続開始の申立てを行うと発表したことを受けての対応になる。
東京証券取引所は、6月26日から7月26日までの1か月間、タカタを整理銘柄に指定。整理銘柄指定期間が終了した翌日の7月27日をもって、タカタの上場を廃止する予定。
タカタは1956年11月、株式会社高田工場として滋賀県彦根市に設立。その後、同社は商号をタカタ株式会社に変更した後、1980年代後半から、エアバッグの製造販売を開始。世界各国に開発、製造及び販売拠点を設けることで販路を拡大し、同社のエアバッグは世界市場で大きなシェアを占めるようになった。
2004年1月30日、タカタ事業企画株式会社を設立。タカタの前身であるタカタ株式会社から、同年4月1日付けで会社分割によって、シートベルト、エアバッグなどの自動車安全部品にかかる事業を承継し、同日、タカタ株式会社に商号を変更した。そして、タカタは2006年11月、東京証券取引市場の第一部に株式の上場を果たした。
なお、東京証券取引所は、「タカタは当取引所に対して、再建計画などの審査に係る申請を行わない予定」と説明している。