米国に本拠を置く配車サービス大手のリフト(Lyft)は7月20日、自動運転車の開発部門を設立すると発表した。
リフトは米国を中心に、ライドシェアサービスを展開する新興企業。ライドシェアサービスにおいて、最大手のウーバー(Uber)に次ぐ規模を持つ。
リフトが今回、自動運転車の開発部門を設立したのは、自動運転技術の開発をビジネスの核に位置付けているため。同社のエンジニアの1割は、すでに自動運転技術の開発に専念しており、今後数か月でその割合を増加させる方針。シリコンバレーのパロアルトの新しい開発施設において、完全自動運転(レベル5)の実現を目指す。
リフトは大きなスケールで事業を展開しているため、自動運転システムをスピーディに開発できるという利点を持つという。毎日、350以上の都市のリフトのネットワークでは、100万台以上の自動車がライドシェアサービスを展開。収集されたデータを利用して、乗客とドライバーにとってより良い体験を提供するのに役立てている。
たとえば、交通パターン、需要の多い地点、地域別の利用率などについて、データを得ることができる。今後は、高精細3Dマップを生成し、自動運転車のデータを素早く大量に収集しながら、リフトのライドシェア車の機能を充実させていく。