マーベルがセキュア車載ギガビットイーサネットスイッチを発表 業界初

自動車 テクノロジー ネット
マーベル88Q5050
マーベル88Q5050 全 1 枚 拡大写真

ストレージ、ネットワーク、およびコネクティビティ用半導体ソリューション大手のマーベル(Marvell)は24日、次世代コネクテッドカーでの安全なデータ伝送を目的とした、業界初のセキュア車載ギガビットイーサネットスイッチ「88Q5050」を発表した。

高度運転支援システム(ADAS)や車載インフォテイメント(IVI)、さらには自動運転車など、車内および車車間通信でのデジタル情報の用途は拡大しつつある。自動車内部には堅牢でセキュアな車載ネットワークを必要とする多くの(マーベルによると数百)コンピューティングアプリケーションが存在し、イーサネットは自動車メーカーにとって広く使用される技術だ。

マーベルの新しい車載イーサネットスイッチは、車内及び車外との通信データに対する悪質な攻撃や侵入を防ぐように設計されている。オートモーティブ産業に対するサイバー犯罪のリスクの高まりに対応することを目的とし、IEEE802.3および802.1規格に完全準拠する。

新しいソリューションは、ディープパケットインスペクション(DPI)エンジンおよびトラステッドブート機能を採用した。またすべてのイーサネットポートで、アドレスのブラックリスト方式(特定の情報をブロックする)およびホワイトリスト方式(特定の情報を許可する)の両方をサポートする。なおマーベルでは、今後のシステム構築はホワイトリスト方式が増えると予想している。

88Q5050は、過酷な車載環境に耐えるため、温度、湿度、衝撃、振動などについてAEC-Q100認定を取得している。

100Mbpsと1Gbpsの両方のインタフェースをサポートし、5つの100BASE-T1物理インタフェースを内蔵しており、マーベルがの1000BASE-T1 PHYとの接続が可能だ。

88Q5050のサンプルは供給中で、主要な自動車サプライヤにおいて評価が行なわれているという。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  6. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  7. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  8. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  9. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  10. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
ランキングをもっと見る