JR西日本は9月2日、『SLやまぐち号』で現在使われている12系客車を使用した臨時SL列車『ありがとうレトロ客車』を運転する。当日は『SLやまぐち号』も旧型客車を模した新型客車で運転され、新旧の客車が途中駅で行き違う。
『SLやまぐち号』は、1979年から山口線の新山口(山口市)~津和野(島根県津和野町)間で運転を開始したSL列車。原則としてC57形蒸気機関車の1号機がレトロ調に改装された12系客車をけん引している。12系客車は老朽化に伴い、『SLやまぐち号』での運用を8月27日に終了することが決まっており、9月2日以降の『SLやまぐち号』は昭和初期の客車を模した新型客車の35系4000番台で運転される。
『ありがとうレトロ客車』の運行時刻は、津和野10時32分発~新山口13時10分着。途中の篠目駅で、新山口発~津和野行きの『SLやまぐち号』と行き違い、旧型の12系客車と新型の旧型客車が同駅構内で並ぶことになりそうだ。ただし、JR西日本は「混雑が予想される」とし、『SLやまぐち号』『ありがとうレトロ客車』に乗る人以外の同駅構内への入場を制限するとしている。