10分で30km、急速充電EVバス…東芝インフラシステムズなど、マレーシアで実証運行開始

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EVバスのバスターミナル
EVバスのバスターミナル 全 3 枚 拡大写真

東芝インフラシステムズなど4社は8月28日、10分間の超急速充電で高い運行頻度を実現するEVバスの実証運行をマレーシアで開始した。

今回の実証運行は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業/10分間充電運行による大型EVバス実証事業(マレーシア)」を、東芝インフラシステムズが、ピューズ、ハセテックおよびオリエンタルコンサルタンツグローバルと共同で受託したもので、予算総額は約36億円。

東芝インフラシステムズは、大型EVバスに搭載する二次電池の供給、クラウド情報システムの構築、充電ステーションの構築および全体のとりまとめを担当。超急速充電に対応したEVバスの走行性能の確認、熱帯地域における電池の寿命特性や超急速充電の連続オペレーション時の性能などを検証する。

実証運行では、急速充電性能に優れた同社製二次電池SCiBを搭載したEVバスとバスターミナルに設置したパンタグラフ式充電装置を組み合わせることで、10分間の超急速充電運行を実現。EVバスは1周30km以内の運行ルートにて、1周につき10分間の充電を行うだけで繰り返し周回でき、高い頻度でバスを運行できる。

また、SCiBの長寿命特性を活かし、電池交換を10年間不要とすることを目指している。さらに、IoT技術を活用したクラウド情報システムによって、電池の残量、充電時の電圧や電流の状態をリモートモニタリング。電池の残量不足や故障の未然防止に役立てることを目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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