電車の回生電力を電動バスに超急速充電---ゼロエミッション交通インフラを実証実験へ

エコカー EV
埼玉高速鉄道 浦和美園駅・バスターミナルでの実証システムイメージ
埼玉高速鉄道 浦和美園駅・バスターミナルでの実証システムイメージ 全 4 枚 拡大写真

住友商事は9月12日、さいたま市および埼玉高速鉄道の協力を得て、電車の回生電力を電動バスに超急速充電する「ゼロエミッション地域公共交通インフラ(電動バス)」の開発・実証事業を開始すると発表した。

同事業では、従来回収することが難しかった電車の回生電力を次世代蓄電池によって全量回収し、その電力をパンタグラフ接触式充電器により電動バスへ5分以内に超急速充電する世界初の試み。次世代蓄電池は同事業の共同実施者であるエクセルギー・パワー・システムズが製作し、住友商事は共同実施者の早稲田大学アカデミックソリューションとともに電動バスの普及阻害要因の課題解消を検証する。充電時間が長い、航続距離が短い、充電コストが高いなどの課題を解消し、既存のディーゼルバスによる運行と同等以上の稼働率を確保した交通インフラの事業化を目指す。

2018年秋には埼玉高速鉄道の浦和美園駅バスターミナルに超急速充電システムを設置し、JRさいたま新都心駅との間で次世代「ゼロエミッション電動バス」の運行実証を開始する予定。2020年には、さいたま市と連携し、東京オリンピック・パラリンピックの会場間をつなぐ「ゼロエミッション地域公共交通インフラ(電動バス)」として営業運行を目指し、世界に向けて環境先進性をアピールする。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型スバル『フォレスター』のエキゾーストをアップデート! ブリッツ「ニュルスペック・カスタムエディション」発売
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
  4. 著しい高速度で走行中に死亡事故、運転者に実刑を命じる
  5. 「1秒で着脱できる」バイク用インカム『H6』が新発売! 高音質で快適ツーリング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る