【レンジローバー ヴェラール 試乗】マルチパーパス性が懐の深さを生んでいる…諸星陽一

試乗記 輸入車
レンジローバー ヴェラール P380SE
レンジローバー ヴェラール P380SE 全 12 枚 拡大写真

SUV専門ブランドのランドローバーの最上級モデルであるレンジローバーの第4弾として市場導入したのがレンジローバー『ヴェラール』。

【画像全12枚】

ランドローバーはデュアルパーパスの『ディフェンダー』(現在新型を開発中)、レジャーの『ディスカバリー』、そして最上位にラグジュアリーの『レンジローバー』をポジショニングしている。このヴェラールはレンジローバーとしては4機種目にあたり、サイズ的には(レンジローバーとして)コンパクトの『イヴォーク』の上のミディアムという設定。ヴェラールの上にはラージの「スポーツ」、その上はトラディショナルの「レンジローバー」となる。

ヴェラールはジャガー『Fペイス』とプラットフォームを共用するモデルで、ボディサイズは全長が4820mm、全幅が1930mm、全高が1685mmとミディアムとはいえ、十分にボリュームがある。ヴェラールには380馬力の3リットルガソリンスーパーチャージャー、300馬力の2リットルガソリンターボ、250馬力の2リットルガソリンターボ、180馬力の2リットルディーゼルターボの4種のエンジンが用意される。

内外装ともにフラッシュサーフェスされたデザインが採用されていて、まるでショーモデルのような未来感にあふれている。SUVというとスイッチが多いインパネまわりというイメージがあるが、物理スイッチの数はびっくりするほどに少ない。

試乗モデルはもっともパワフルな380馬力仕様。車重は2トンと重いが、さすがの高出力仕様。車重などものともせずに走る。上り坂もフラットな道のように、ビシビシ走ってくれる。エンジン音も軽快で、クルマを走らせているという実感にあふれている。

乗り味は上質で大きな路面のうねりも荒れた路面も上手に吸収してくれる。試乗車のタイヤはピレリスコーピオンで、ほかのクルマに付いているときはあまりいい印象ではなかったが、このヴェラールとの組み合わせではネガティブなフィールを感じることはなく、シャシー性能は懐が深い、レンジローバーはSUVであり、さまざまな路面状況に対応する走行モード選択機構のテレインレスポンスも装備されるが、日本での状況を考えたらほぼ99%がオンロードでの使用となるだろう。しかし、そのマルチパーパス性が懐の深さを生んでいるのもまた事実だ。

レーンキープ機構を使っている際にはみ出していくとステアリングに振動を与えて注意を促すが、このときにボディまでが共振してしまい家鳴りするのがちょっと気になる部分。また、もっともベーシックなモデルが699万円、最高級モデルは1526万円という価格設定なのにも関わらず、ステアリング調整がマニュアル式というのはちょっといただけない感じがした。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』次期型はプレミアムSUVに進化!? RAV4、クラウンとの差別化どうなる?
  2. テインのスズキ『エブリイワゴン』向け車高調、ローダウン2モデル・リフトアップ1モデルを一挙発売
  3. 次期スズキ『ソリオ』は“走り”で逆襲! 新世代HEV採用で2027年以降登場か?
  4. スズキ『スペーシアカスタム』の快適性、ステアフィールを改善!テインのフルスペック車高調「フレックスZ」発売
  5. 斬新すぎるホンダの電動二輪『EV アウトライヤー・コンセプト』が世界的デザイン賞に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. ジョイフル本田、宇都宮店にソーラーカーポート設置…ホームセンター業界最大級の発電容量1126.4kW
  5. ENEOS、米化学品メーカーTPC買収へ…ブタジエン生産能力で世界3位に
ランキングをもっと見る