京都市と阪急電鉄(阪急)は9月22日、「洛西口~桂 駅間プロジェクト」整備計画の概要を明らかにした。
このプロジェクトは、昨年3月5日、京都市西京区の阪急京都線桂駅と洛西口(らくさいぐち)駅との間が全面高架化されたことを受けて実施されるもの。
洛西口駅付近は、全面高架化後に側道の整備が行なわれており、京都線の西側に自転車専用道路が設置されることになっている。一方で、京都市の都市計画道路・久世北茶屋線と新山陰街道間の高架下には、総延長約1km・面積約1万1200平方mの空間が生み出されている。
これを受けて、西京区の魅力あるまちづくりを推進する京都市と、地域外から多彩な人を呼び込む仕掛けをつくろうという阪急電鉄は、連携して高架下の活用プロジェクトを推進することになった。
京都市では、市民から意見を聴取し、地域交流、子育て、文化、観光、健康・防災のテーマに沿った高架下開発を行なうことを決定し、昨年12月、両者は包括連携協定を締結した。
その結果、2018年度には、阪急が洛西口駅寄りに、駅の付属施設として、レンタサイクルや駐輪場、飲食・食物販・サービス店舗を設置。それ以外のスペースでは、2020年度までに「まちづくりを進めるエリア」として、阪急がサイクルショップ、マルチスペース・ショップ、地域の観光振興と交流人口の拡大を図る施設、学びや実践に関する活用を検討するスペースを、京都市が子育て応援施設、交流スペースを設けるとしている。
また、高架下は全体が緑地化され、リフレッシュベンチや災害対応型自動販売機なども備えられることになっている。