アウディ A8 新型、欧州発売…先進運転支援は40以上

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アウディ A8 新型
アウディ A8 新型 全 4 枚 拡大写真

アウディは9月29日、新型『A8』の欧州販売を10月5日から開始すると発表した。ドイツ本国のベース価格は、9万0600ユーロ(約1200万円)からと公表されている。

新型A8には、40以上の先進運転支援システム(ADAS)を搭載。中でも、ハイライトとなるのが、市販車としては世界初の「レベル3」の自動運転機能、「アウディAIトラフィックジャムパイロット」。中央分離帯のある高速道路を、比較的混雑している60km/h以下で走行している場合に限って、ドライバーではなく車が主体のレベル3の自動運転を実現する。

ドライバーが新型A8のセンターコンソールのAIボタンを押し、トラフィックジャムパイロットを作動させれば、ドライバーはアクセルから足を離し、ハンドルから手を離すことができる。「レベル2」とは異なり、ドライバーは車を継続的に監視する必要はない。それぞれの国の法的状況に応じて、ダッシュボードのインフォテインメントシステムのコンテンツを視聴するなど、運転以外の行為が行える。

ただしドライバーは、引き続き注意を払わなければならない。システムが運転動作を促すときには、いつでも運転の任務を引き継ぐことができるようにしておく必要がある。トラフィックジャムパイロットが作動している間、車内のカメラは、ドライバーが必要に応じて運転動作を再開する準備が整っているかどうかをチェックする。

具体的には、ドライバーの頭と目の位置と動きを分析。たとえば、ドライバーの目が長時間閉じていると、システムはドライバーに運転動作を再開するよう促す。速度が60km/hを超えるか、または交通渋滞が解消し始めると、トラフィックジャムパイロットは、ドライバーに運転動作を再開する必要があることを知らせる。ドライバーがこの警告を無視すると、新型A8は車線内で完全に停止するまで、自動でブレーキをかける。

このほか、新型アウディA8には、パーキングパイロットやガレージパイロットなどの先進運転支援システムを40以上採用。パーキングパイロットとガレージパイロットは、車を自動的に操作して、パーキングスペースもしくはガレージに導いてくれるともに、そこから車を引き出すことも自動で行ってくれるもの。そのときドライバーは、車内にいる必要はない。

操作は、新開発の「myAudi」アプリを使ってスマートフォンから行う。パーキング操作をする時、アウディAIボタンを押し続けるとmyAudiのアプリに、車載の360度カメラからの映像を映し出す。操作が完了すると、ATが自動的にPのポジションに入り、エンジンとイグニッションがスイッチオフされる。

《森脇稔》

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