国土交通省は、大型自動車の車輪脱落事故を防止するため、関係団体に対してタイヤ交換時の適切な作業や点検での確実な確認を徹底するよう指示した。
2016年度の大型自動車(車両総重量8トン以上のトラック、乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故は、前年度に前年度と比べて15件多い56件発生し、うち人身事故も3件起こった。特に11月から3月に36件も発生しており、大型自動車の車輪脱落事故は冬期に発生する傾向にある。
このため、国土交通省は冬季を前に、タイヤ交換や日常点検の際、規定のトルクでの確実な締め付け、タイヤ交換後してから50~100km走行後の増し締め、日常(運行前)点検での確認、専用ボルトとナットの使用を徹底するように、全日本トラック協会や日本バス協会、日本自動車整備振興会連合会などの関係団体に要請した。