高級車はサイレンが聞こえない?---緊急走行中の救急車が出会い頭衝突

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現場は交通量の多い交差点ということもあり、救急車は交差点手前で減速した後に再加速したとみられているが、そこへ交差進行してきた乗用車が突っ込んだ。事故を起こした乗用車は車内の静粛性に優れた高級車であり、ゆえに救急車のサイレンに気づくのが遅れた可能性もある。

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14日午後4時50分ごろ、宮城県仙台市太白区内の市道を緊急走行中の救急車が赤信号の交差点を通過しようとした際、交差進行してきた乗用車と衝突した。搬送中の患者が死亡したが、事故とは無関係とされている。

宮城県警・仙台南署によると、現場は仙台市太白区長町5丁目付近で片側2車線の直線区間。交差点には信号機が設置されている。救急車は宿泊施設の浴槽で溺れて心肺停止となっていた70歳代の男性を搬送するためにサイレンや赤色灯を使用しての緊急走行中。現場の交差点には赤信号の状態で進入したところ、青信号に従って左方向から交差進行してきた乗用車と出会い頭に衝突した。

衝突によって双方の車両が中破。搬送中の男性は別の救急車で近くの病院へ収容されたが、後に死亡を確認。救急車に同乗していた40歳代の男性隊員も打撲などの軽傷を負った。双方の運転者にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

この事故によって「搬送に約12分の遅れが生じた」と判断されたが、死亡した男性は搬送開始時点で心肺停止状態となっており、事故後も蘇生を続ける状態だったことから、事故と死亡の因果関係は無いものとされている。また、他の車両は救急車のサイレンや通過予告のアナウンスを聞いて停止していたが、事故を起こした乗用車だけが止まることなく交差点へ進入していったとみられており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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死亡した患者の男性は搬送開始の時点で心肺停止となっていて、死因は後に「溺死」と発表されている。

《石田真一》

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