日本電産とPSA、電動車両向けトラクションモーター事業の協業へ

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日本電産は、子会社の日本電産ルロア・ソマーホールディングがグループPSA(プジョー、シトロエンなど)と自動車向けトラクションモーターを合弁生産する会社の設立に向けた契約を締結すると発表した。

世界的な環境規制の強化に対応するため、自動車メーカー各社が電気自動車(EV)シフトを加速している。日本電産はトラクションモーターが従来の内燃エンジンに代わる最重要部品の一つとして特に注力している。

日本電産が今年2月に買収した日本電産ルロア・ソマーは、フランスを代表するモーターメーカーで、産業用モーターをはじめ、幅広い分野でモーター事業を展開している。

また、PSAはEVへの移行を積極的に推進している。両社は今後の自動車産業でトラクションモーターの戦略的重要性の認識で一致、PSA向けの低コストで高効率なEVやプラグインハイブリッド車、マイルドハイブリッド車向けトラクションモーターでの協業で合意した。

合弁会社はフランスに2018年3~4月に設立する。社名は未定。設立時の資本金は1500万ユーロで、日本電産ルロア・ソマーとPSAグループが折半出資する。新会社はトラクションモーターの量産開始後、日本電産の連結対象となる。

合弁会社は、PSAが蓄積している自動車に関するノウハウと日本電産ルロア・ソマーが保有するモーター技術、電装技術を組み合わせることで、主にPSA向けに、低コスト高効率なトラクションモーターを開発・生産・販売する。順次、他の自動車メーカーへも販売する予定。

《レスポンス編集部》

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