かつての「準急」をイメージ…身延線で全通90周年記念の臨時急行を運行 2018年1月6日

鉄道 エンタメ・イベント
『身延線全通90周年白糸号』のヘッドマーク。かつて身延線の優等列車で使われていた80系電車のイラストが入っている。
『身延線全通90周年白糸号』のヘッドマーク。かつて身延線の優等列車で使われていた80系電車のイラストが入っている。 全 2 枚 拡大写真
JR東海は2018年1月6日、浜松駅(静岡県浜松市)~富士宮駅(静岡県富士宮市)間で、臨時急行『身延線全通90周年白糸号』を運行する。

身延線富士駅(静岡県富士市)~甲府駅(山梨県甲府市)間が1928年3月の全通以来、90周年を迎えることを記念した列車。身延線で急行が運行されるのは、11月5日に運行された『いちかわみさと号』以来。

列車名にある「白糸(しらいと)」は、1966年3月から1968年9月まで富士駅~甲府駅間で運行されていた電車準急『白糸』にあやかったもの。

準急『白糸』は、1966年2月以前は『富士川1・2号』を名乗っていたが、翌月には、もう1本の『富士川2・1号』が急行に格上げされたため、列車種別の違いをわかりやすくするために改称された。

これは、当時行なわれた運賃・料金改訂によるもので、運行距離が101km以上の準急が自動的に急行に格上げされた。『富士川2・1号』は101km以上となる静岡駅~甲府駅間で運行されていたため急行となったが、『富士川1・2号』は100km未満の身延線内のみで運行されていたため、準急のままとされた。

しかし、1968年10月のダイヤ改正では準急がすべて急行に格上げされたため、『白糸』は『富士川』に吸収される形でその名が消えている。

『身延線全通90周年白糸号』の時刻は、上りが浜松7時20分発~富士9時06分発~富士宮9時18分着、下りが富士宮13時02分発~富士13時19分発~浜松15時01分着。373系特急型電車3両編成が使用され、全車指定席となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  5. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る