経産省がJIS法見直しなど、品質保証体制の強化対策をまとめ…製品データ改ざん問題で

自動車 社会 行政
経済産業省
経済産業省 全 1 枚 拡大写真

経済産業省は、神戸製鋼所や三菱マテリアルなど、製造業での製品検査データ改ざんが相次いで発覚していることから製造業の品質保証体制の強化に向けた対策をまとめた。

対策によると、ガバナンスの実効性向上を図る。経済産業省では12月8日、子会社を含めた「グループガバナンス」の実効性向上に向け、ベストプラクティスの収集整理を通じた検討を開始した。加えてJIS法改正を検討する。JIS対象に経営管理の追加、法人への罰則強化を検討、2018年通常国会に改正法案の提出を検討する。

また、民間主導で自主検査の徹底を推進する。各個社の不適切事案の徹底的な原因究明の報告書を産業界で共有する。12月4日に経団連が、会員に対し、不正事案の点検・不正防止策の実施の徹底を呼びかけたのを受けてアルミ協会、伸銅協会、ゴム工業会、化学繊維協会が品質に関するガイドラインを検討している。

一方、品質データなどをサプライチェーンの協調領域となりうるものと位置付けて、共有する取り組みを推進する。データを改ざんできない仕組みや、トレーサビリティ確保など、先進事例の共有や業界内、サプライチェーン間でのデータ共有を通じた品質保証・向上に向けた取り組みを政府が補助して支援する。

一定要件を満たすシステム、ロボットなどの導入で企業内外でのデータ連携・利活用を図り、生産性向上を図る取り組みも税制で支援する。「データの利用権限に関する契約ガイドライン」の改訂を2018年夏までを目途に検討する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
  4. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  5. 約67万円から買える小型トラック、印タタが「エースプロ」発表…EVも用意
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る