高野線の全線再開は2018年4月に…南海電鉄、再開時期示す

鉄道 企業動向
道床が流出した上古沢駅構内(12月9日)。南海電鉄は2018年4月中の再開を目指す。
道床が流出した上古沢駅構内(12月9日)。南海電鉄は2018年4月中の再開を目指す。 全 3 枚 拡大写真

南海電気鉄道は12月28日、台風21号の影響で一部の区間が運休している高野線について、2018年4月中の全線再開を目指す方針を示した。これに先立ち2018年1月には代行バスの運行ルートを変更する。

高野線は、大阪市中心部と極楽橋駅を結ぶ鉄道路線。終点の極楽橋駅では、真言宗総本山の金剛峯寺がある高野山にアクセスするケーブルカーに接続している。10月の台風21号の影響により、上古沢駅(和歌山県九度山町)構内で道床が流出。現在も同駅を含む高野下~極楽橋間が運休中だ。

南海電鉄によると、地盤調査の結果、線路を含む斜面の広い範囲で地滑りが発生していることが分かった。同社は和歌山県と共同で地盤調査と復旧計画の策定に着手。和歌山県の支援を受けながら地滑り対策などの復旧工事を行い、2018年4月中の運転再開を目指す。

代行バスは現在、運休区間より広い橋本~高野山間でノンストップ運行されており、途中駅は通らない。極楽橋駅へは代行バス終点の高野山駅からケーブルカーでアクセスできるが、ケーブルカーは不定期運行となっている。

大門から高野山駅前までの道路は降雪・凍結時に大型バスが通れないため、2018年1月10日から代行バスの運行ルートが橋本駅前~大門南間に変更。大門南停留所と金剛峯寺前停留所を結ぶ高野山内の代行バスに接続する。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  4. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  5. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る