鉄道の廃線跡地を自動運転サービスに活用、実証実験へ

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道の駅「たかはた」で実施する自動運転サービスの実証実験
道の駅「たかはた」で実施する自動運転サービスの実証実験 全 3 枚 拡大写真

国土交通省は、中山間地域における道の駅を拠点とした自動運転サービスとして、鉄道廃線跡地を活用して地域内の生活の足を確保する実証実験を実施すると発表した。

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国土交通省では、高齢化が進行する中山間地域における人流・物流を確保するため、「道の駅」を拠点とした自動運転サービスの2020年までに社会実装することを目指し、全国13箇所で、順次、実証実験を行う予定。

今回、2月25日から3月4日までの間、道の駅「たかはた」(山形県東置賜郡高畠町)を拠点とした実証実験を実施する。実験ではJR・高畠駅と周辺観光施設や商店街を廃線跡地を活用して結び、町役場や病院へ移動する高齢者の外出機会増加や、貨客混載による道の駅への農作物出荷効果などを検証する。

車両はアイサンテクノロジーが開発した車両自律型技術を搭載した自動運転車を使う。事前に作製した高精度3次元地図を使ってLiDAR(光を用いたレーダー)で周囲を検知しながら規定ルートを走行する。

今回は鉄道廃線跡地を用いることで長距離の専用空間を構築する。専用空間では、Wi-Fi通信を使って遠隔操作による走行状況を確認して自動運転レベル4で走行する。

実験では、集荷場から道の駅への農作物・生産物の配送実験や、高齢者の外出を促すため、病院、役場、銀行、買い物への移動を支援する。新幹線駅との連携による観光客の周遊を支援する。地元食材を使った加工品、農作物出荷機会の拡大の可能性も検証する。

《レスポンス編集部》

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