吹雪で前方がまったく見えない状態、乗用車にはねられた大学生が重体

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旅先で深夜のコンビニ買い出しに出ていた大学生が後ろから進行してきたクルマにはねられた。現場は街灯が設置されておらず、夜間の見通しが悪い場所だが、事故当時は吹雪で視界がさらに悪くなっていたという。

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21日午前1時ごろ、北海道ニセコ町内の道道で、道路左側の路肩を歩いていた女性に対し、後ろから進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。女性は重体。一緒にいた男性も巻き込まれ負傷した。警察はクルマの運転者を逮捕している。

北海道警・倶知安署によると、現場はニセコ町曽我付近で片側1車線の直線区間。大学のゼミ合宿のため、同町内に宿泊していた札幌市内の大学に通う男女4人は道路左側の路肩を歩いていたが、後ろから進行してきた乗用車が最後部を歩いていた21歳の女性に衝突。女性は弾き飛ばされ、前方を歩いていた20歳の男性にぶつかる状態となった。

この事故で女性は近くの病院へ収容されたが、全身を強打して意識不明の重体。巻き込まれた男性も打撲などの軽傷を負った。クルマを運転していた同町内に在住する46歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

現場の路側帯には除雪で生じた雪が積み上げられており、4人は圧雪状態となっていた車道を歩いていたものとみられる。街灯などは無く、夜間の見通しが悪い区間だが、事故当時は吹雪で視界がさらに悪くなっていたという。聴取に対して運転者の男は「ホワイトアウトのような状態で前がよく見えなかった」などと供述しており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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負傷した2人を含む大学生は買い物のためにコンビニエンスストアへ行き、宿泊していた施設に戻る途中だったという。通常であれば歩行者がいるとは考えにくい時間帯でもあり、ましてや吹雪の中を歩くこともないだろう。そういった意味でクルマの運転者にも慢心が生じていたものとみられる。

《石田真一》

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