三重県伊賀市の伊賀上野駅と伊賀神戸(いがかんべ)駅を結ぶ伊賀線を運営する伊賀鉄道は3月9日、新駅「四十九」(しじゅく)が3月17日に開業すると発表した。
桑町~猪田道(いだみち)間に開設されるこの駅は、地元自治会からの請願により、昨年7月に着工した。
1面1線の駅となるが、勾配上にあるため、ホームは通常より10mほど長くなり、滑走の危険性を考慮して、自動列車停止装置(ATS)の地上子も設置される。
伊賀線の前身である旧伊賀鉄道(現・伊賀鉄道が承継した近畿日本鉄道伊賀線の前身)時代の1922年7月に同名の駅が開業しているが、1945年6月に休止、1969年5月に正式に廃止となった。今回の四十九駅は、正式廃止からおよそ49年ぶりの復活となるが、新駅は旧駅から300mほど北側に位置する。
伊賀鉄道では四十九駅の開業を記念して、5時から5時40分頃まで開業式を挙行。テープカット後の5時20分頃から6時まで、開業式限定の開業記念乗車券を50枚発売する。発売額は360円。
また、開業日の10時からは、上野市駅で開業記念入場券セット(300セット・600円)、A・B2種類の記念乗車券セット(各200セット・490円)、開業記念キーホルダー(50個・500円)を発売する。