20/30 プリウス のバッテリーもリビルドで格安交換するアーネスト、いずれはレクサス用も…IAAE 2018

自動車 ビジネス 企業動向
辰巳屋興業のブースに展示されていたプリウス用のリビルドHVバッテリー。
辰巳屋興業のブースに展示されていたプリウス用のリビルドHVバッテリー。 全 3 枚 拡大写真

国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)、自動車部品商社の辰巳屋興業のブースではオリジナルブランド「レーシングギア」のアイテムのほか、様々な自動車部品、用品が並べられていた。

リビルドパーツのジャパンリビルドの代理店でもあることから、ディーゼル車のDPFのリビルド品や、ポーランドのトラック用エアサススプリングNEOTEC、WABCOのトラック用モジュールパーツなどが並んでいる。

そんな中で目を引いたのは大きな箱状の塊である。ハイブリッド車用のバッテリーがテーブル上にドンと置かれていたのだ。

辰巳屋興業の説明員に尋ねると、これはトヨタ『プリウス』用のハイブリッドバッテリーのリビルド品だとか。以前からプリウス用のリビルドバッテリーという商品は存在していたが、供給が安定していないことが多く、あまり普及していないのが現実だ。

しかし同社が扱うアーネストのリビルドHVバッテリーはプリウス10/20/30用はかなり供給が安定しており、価格も10万円以下と、15万円から20万円と言われる純正新品と比べると、かなり抑えられているそうだ。リビルト品は不良セルを入れ替えてハーネスや接続プレートなどを交換して仕上げられたもので、アーネストではセルの状態を正確に判断することにより、1年間の保証を付けて販売していると言う。

本来、プリウスのニッケル水素バッテリーは20万kmの走行に耐えると言われているだけに、不良セルを取り除き、リフレッシュさせたバッテリーパックであれば、まだまだ十分に使えるものなのである。

まだコアが十分に集まらないが、レクサス用やその他のEV用なども問い合わせが多いため、今後は展開していきたいとのこと。ハイブリッド車やEVは中古車になるとガクンと値落ちする車種もあるが、こうしたリビルドバッテリーが普及すればリユースも活発になり、中古車価格もより安定することになるのではないだろうか。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. クラッチ操作不要のホンダ「Eクラッチ」がレブルに搭載! SNSでは「運転マジ楽しい」「マジ助けられた」など高評価の声
  4. 「スラントノーズ」のポルシェ911が現代風に蘇る…1000馬力の「プロジェクトF-26」発表
  5. 2031馬力をMTで操る!? 世界に1台のハイパーカー『ヴェノムF5』が爆誕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る