ボルボ XC40 発表、チーフデザイナー「XC90 や XC60 の弟分ではなく、いとこのポジション」

自動車 ニューモデル 新型車
マクシミリアン・ミッソーニ。
マクシミリアン・ミッソーニ。 全 8 枚 拡大写真

ボルボ本社でエクステリアデザイン部門バイスプレジデント兼チーフデザイナーを務めるマクシミリアン・ミッソーニ氏は3月28日に都内で開かれた初のコンパクトSUVモデル『XC40』の発表会で「XC40は『XC90』や『XC60』の弟分ではなく、いとこのようなポジション」と紹介した。

ミッソーニ氏はXC40の開発にあたり「デザイン上のひとつのコンセプトを造り、それを中心に様々なサイズを造っていくというのが普通のやり方だが、私たちはあえて違う方法をとった。XC40はXC90やXC60とは違うものを造っていこうと決めた」と述べた。

具体的には「XC90の場合、私たちはライオンをフロントフェイスのモチーフに選んだ。ではライオンをもっと小さくしていったらどうなるかというと、それは猫になるが、XC40のフロントフェイスは猫ではだめだと私たちは考えた。XC40では全く違う動物を選んだ。実は生意気なイングリッシュ・ブルドックこそがXC40のフロントフェイスを形造っている」とミッソーニ氏は明かす。

このほか「通常、シルエットは空力学的観点から決っていくが、デザインのテーマによっても変わってくる。これは他のメーカーと大きく違う点。非常にクリーンなストレートラインがXC90のショルダーにはあるが、XC60には筋肉ともいえるような部分がある。そしてXC40はどちらかというとSFや産業デザインをもとにしたロボット的な設計になっている」とも。

さらに「3つを並べてみると本当に各々に特性がある。XC40はファンキーな趣き、XC60はスポーティーな感じ、XC90はエレガンスが際立つ」と、ミッソーニ氏は各XCシリーズの個性の違いを解説。その上で「ボルボのデザイン言語の中で全く新しい表現ができたと誇りに思っている」と語っていた。

XC40の価格は389万-559万円。このうち1月26日に先行受注を開始したファーストエディション・モデル(559万円)は限定300台がすでに完売。それ以外のモデルは3月28日から受注を開始し、納車は6月以降になるという。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
  4. 戦後初のアウディ誕生から60周年、1965年に4ストロークエンジンで技術革新
  5. 新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る