ペダル踏み間違いで暴走のクルマ、約5m下の駐車場へ転落---「往年の名車」が被害

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飲食店の駐車場でペダル踏み間違いによって暴走したとみられる軽乗用車がフェンスを突き破り、約5m下にある書店の駐車場へ落下。駐車していたクルマの上に落ちる事故が起きた。

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14日午後6時ごろ、福岡県北九州市八幡西区内の駐車場で軽乗用車が暴走。金属製のフェンスを突き破り、約5m下にある別の駐車場へ転落する事故が起きた。この事故で転落したクルマに乗っていた2人が重軽傷を負っている。

福岡県警・折尾署によると、現場は北九州市八幡西区千代ケ崎1丁目付近にある飲食店の敷地内駐車場。クルマは前進状態で駐車場の金属製フェンスを突き破り、約5m下にある書店の駐車場に転落した。

クルマは転覆した状態で下の駐車場に止めてあった乗用車の上へ落下。軽乗用車の後部座席に同乗していた81歳の女性が全身強打の重傷。運転していた同区内に在住する別の81歳女性も打撲などの軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。駐車場に止めてあった乗用車は中破したが、事故当時は無人の状態で人的な被害はなかったという。

警察ではアクセルとブレーキを踏み間違えたことが事故の原因とみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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クルマが転落してきたことにより、下の駐車場でその直撃を受けて損壊してしまったのは「往年の名車」といわれる希少車種のようだ。

希少価値のあるクルマであっても、損害保険会社の査定はそうした趣味性を基本的には考慮せず、一般的な中古車とみなされることが多々。希少車であれ、古ければ「無価値」と判定されるため、今後は補償で紛糾しそうな気配もある。

2016年に富山県南砺市でトヨタ2000GTが損壊した事故では「国道での倒木」が損壊の原因となったため、所有者は道路管理者である富山県に賠償を約3500万円を請求。これに対して富山県は約1800万円を支払うことで和解が成立した。保険では処理しにくいことから、管理者への直接請求となったらしい。

今回も同様のケースとなりうることが予想されるが、所有者の方には「ご愁傷様です」としか言いようがない。
「XC60が小型になったのではなく、XC40として作りこんだ」。ボルボのコメント通り、外…

《石田真一》

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