【JNCC 第3戦】まるで真夏、過酷な広島ラウンドで中島が初3位

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ホールショットは石戸谷蓮
ホールショットは石戸谷蓮 全 8 枚 拡大写真

4月とは思えない日差しで、気温こそ25°前後の記録だが、熱中症が懸念されるほどの体感温度になった29日のJNCC第3戦。

数あるラウンドのなかでも、今では珍しい牧場をベースとしたオフロードコースで、ワイルドなモトクロスコースから、小川にウッズとセクションに富むもの。最大限にその良さを活かした今回のコースどりは、過酷と表現すべきものだったかもしれない。特に、渋滞を避けるために、あまり難しいセクションを作らない傾向にあるXCだが、今大会では日本のエンデューロ界を代表するランカー、鈴木健二ですら失敗してしまうヒルクライムがあった。

レースの口火を切ったのは、開幕からこれで3連続のホールショットとなる石戸谷蓮。「BetaのRR2Tは、始動性がよくて百発百中出ることができる」とコメント。これに、中島敬則や小池田猛、渡辺学らがついていくオープニングラップ。鈴木は1コーナーで引っかかってしまい、AAクラス最後尾からの追い上げを強いられた。

石戸谷の蓋が外れると、中島と小池田がグイグイと後続を引き離す展開に。小池田は様子を見ながら2周目にはトップに立つと、前戦より乗り換えたKTM 350EXC-Fとアメリカ仕込みのスピードで圧倒。この時点で離されてしまうと、ライバル達にはもう対抗手段が無くなってしまうほどだ。にも関わらず、非情なまでに1周につき2分前後速いラップを刻んでいく小池田。

2位争いは、中島と追いついてきた渡辺に絞られた。3周目には渡辺が中島をパスするが、数周にわたって中島が食らいつき、渡辺のペースで4位以下を引き離すことに。4位争いは、石戸谷と小林雅裕。しつこく食い下がった小林を振り切れず、石戸谷はラスト2周で小林を前に出してしまい、そのままチェッカー。

1位小池田、2位渡辺はいつも通りの結果だが、中島は初の3位獲得。「難しいセクションが多い日野でいつも練習しています」とのことで、難易度の高かった広島をしっかり攻略できたようだ。次戦の鈴蘭から、JNCCスキー場コースへ移る。ダイナミックな自然と向き合う中盤戦からも目が離せない。
【JNCC 第3戦】広島で繰り広げられた、過酷なクロスカントリー[詳細画像]

《稲垣 正倫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  10. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
ランキングをもっと見る