香港系ベンチャー「正道集団」は超小型タービン搭載…北京モーターショー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
正道集団『HK-GT』
正道集団『HK-GT』 全 5 枚 拡大写真

今回の北京モーターショーでは、既存の大手自動車メーカーとは出自を異にする新興メーカーがいくつも出展し、ひとつの潮流となっていた。正道集団(英語名:ハイブリッドキネティックグループ)もそのなかの一社である。

正道集団は、車両の販売やメンテナンス、娯楽施設を手掛ける香港の企業が母体で、現在数車種のコンセプトカーを用意している。車両の特徴は、超小型タービンで発電するレンジエクステンダーであること。燃料はガソリン、天然ガス、プロパンなど。ICE(内燃機関)と比較して、小型軽量であること、効率が高いこと、メンテナンスフリーであることを謳っている。

ガルウィングをもつスポーツカーコンセプト『HK GT』は、最大モーター出力800kw以上、最高時速350km/h、0-100km/h加速2.7秒、航続距離1000km以上というスペックを誇る。加速はあのテスラ『モデルS P100D』と同等ということになる。

また大型セダン『H500』は、トルクベクタリング可能な四輪駆動システムを持ち、最高速度は250km/h、0-100km/h加速4.5秒、航続距離1000km以上。

SUVの『K350』も高いスペックを持つ。トルクベクタリング可能な四輪駆動システム、最高速度250km/h、0-100km/h加速4.7秒、航続距離1000km以上となり、H500とほぼ同等の動力性能だ。

社名やロゴ、ブースの雰囲気も併せて、派手さが抑えられた凄みのある演出が徹底しており、出自やメカニズムを含めて異色の存在感を発揮していた。担当者によると、発売時期は「2020年を予定している」とのこと。価格は未定。正道集団は昨年の上海モーターショーにも出展しており、引き続き開発を継続しているもよう。2年後が楽しみなメーカーである。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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