シボレーファンイベントで コルベット 限定車を公開…日本のみ5台限定

自動車 ニューモデル 新型車
シボレー コルベットグランスポーツセブリングオレンジ65エディション
シボレー コルベットグランスポーツセブリングオレンジ65エディション 全 32 枚 拡大写真

ゼネラルモーターズ・ジャパンは、5月26日に富士スピードウェイにおいて、“CHEVROLET FAN EVENT 2018”を開催。同会場において限定車のシボレー『コルベットグランスポーツセブリングオレンジ65エディション』を初公開した。

◇日本のみ5台限定、コルベット生誕65周年記念車

シボレーコルベット生誕65周年記念の第2弾として日本限定スペシャルモデルが今回公開されたコルベットグランスポーツセブリングオレンジ65エディションだ。「歴代コルベットがこれまで栄光を刻んできた耐久レースの舞台である北米のセブリングサーキットにインスパイアされたボディカラー、セブリングオレンジを採用。鮮やかなオレンジのカラーがこれから走ろうという気持ちに火をつけてくれるようなインパクトを与えている」とは、同社プロダクトグループマネージャーの中野哲氏の弁。

インテリアでは、コンペティションスポーツバケットシート、ハイグロスのカーボンファイバートリム、またカーボンとスウェーデッドマイクロファイバーにラップされたステアリングといった特別装備が施されている。

このモデルのベース車両となるグランスポーツについて中野氏は、バージニアインターナショナルレースウェイでのラップタイムを引き合いに出し、「このサーキットで13位にランキング。マクラーレン『570S』やホンダ『NSX』、日産『GTR NISMO』、アウディ『R8V10プラス』といった2000万円越え、あるいは500馬力を超えるようなスーパースポーツよりも速いタイムを記録している」と述べる。因みにそのタイムは2:47.1だ。

中野氏によるとこのサーキットは「ヨーロッパではニュルブルクリンクのタイムが注目されるように、アメリカではバージニア州のウォルトンにあるバージニアインターナショナルレースウェイのタイムが非常に注目されている」という。ここは、「レーシングドライバーのみならずセレブリティの方々にも非常に人気があり、全長6.6kmのテクニカルなコースレイアウトが特徴だ」と説明。そこでコルベットグランスポーツは、「最新のポルシェ『911ターボS』や『GT3RS』とほぼ同タイム。先代『コルベットZL1』よりも3秒速いタイムを記録し、グランスポーツの高い基本性能が証明されている」とした。

◇日本でのコルベット販売活性化

このコルベットグランスポーツセブリングオレンジ65エディションは日本専用に5台限定で作られたモデルだ。その理由について中野氏は、「2014年に7代目コルベットが発売され4年が経過した。このたびセブリングオレンジという新色が本国で導入されたので、それを限定モデルとして導入し、日本での販売の活性化につなげたい」と導入目的を語る。

今回の限定車のポイントはコスメ系で、「特にこのカラーが一番の特徴だ」と中野氏。また、「人気の高いコンペティションスポーツシートをはじめ、パネルやステアリングのカーボンをハイグロス化することによって、今までと違ったより走りに徹した雰囲気を出そうとこの限定車を作った」と述べた。なおこれらは本国でのオプション品として用意されたものを、日本専用に組付けられたものである。

◇GMジャパンオフィシャルイベントとして初開催

今回開催されたシボレーファンミーティングは新・旧シボレーオーナーを中心に、シボレーファンやモーターファンから、家族連れまで幅広い層が楽しめる多彩なプログラムが用意されていた。また同時開催のオーナー向けドライビングアカデミーでは、コルベットとカマロの魅力とパフォーマンスを存分に触れられる特別な機会が作られていた。

同社代表取締役社長の若松格氏は、「このイベントは我々が初めて開催するシボレーのファンイベントだ。シボレーに乗ってもらい、クルマを楽しんでもらっていると同時に、我々のシボレーというブランドを体験し、楽しんでもらおうというものだ」と紹介。

会場ではキッズ向けのドライビングシミュレーターやアクティビティゾーンが設けられたほか、バンブルビーとの記念撮影タイムなどが行われた。また、パドックにはキッチンカーが出店し様々な飲食を楽しめるようになっていた。

さらに、シボレーオーナー向けのドライビングアカデミーではまず、ドライバーズミーティングではインストラクターより基本的な運転操作やシート位置等の座学が行われ、その後ジムカーナコースでパニックブレーキやスラローム、定常円旋回を経験し基本的なクルマの挙動の経験後、富士スピードウェイ本コースにてペースカー先導のもと、ハイスピードでの走行により自車の実力の一部を体験していた。

若松氏は、「我々は普段GMらしいユニークで魅力的なクルマをお客様に提供したいと思っているが、それだけではなく、商品に伴う皆様にとっての豊かなカーライフを提供したいといつも心がけている。今日はそのような思いを込めて、皆さんに楽しい体験をしてもらいたい」とコメント。さらに来年以降も継続し開催していきたい意向を示した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る