進路を巡るトラブルから相手を殴打した男 傷害や強要で逮捕

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進路を巡って前走車に腹を立て、これを追い抜いた直後に急ブレーキを掛けて追突事故を誘発した男が傷害や強要の容疑で逮捕された。男は相手方の運転者をクルマから引きずり出し、殴打を加えていたという。

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今月上旬、北海道北斗市内の国道227号で煽り行為の末に追突事故を誘発し、相手の運転者を殴打して重傷を負わせたとして、北海道警は25日、同市内に在住する36歳の男を傷害容疑で逮捕した。

北海道警・函館中央署によると、問題の事件は2018年6月7日の午後10時25分ごろ発生している。北斗市萩野付近の国道227号(片側2車線の直線区間)を走行していた乗用車に対し、後ろから進行してきた軽乗用車が追突。乗用車を運転していた36歳の男にケガはなかったが、事故後に軽乗用車を運転していた同市内に在住する38歳の男性を車外に引きずり出し、顔面を殴打するなど暴行を加え、鼻の骨を折る重傷を負わせたという。

事故の約15分前、男のクルマは男性のクルマを追い抜こうと車間を詰めたり、蛇行するなどの煽り行為を継続して実施。男性のクルマが進路を譲ったところ、男は急ブレーキを掛けてきて、これが原因で追突事故につながっていたこともわかった。

また、男は男性に対して免許証を見せるように要求。「警察に言ったらどうなるかわかっているだろうな」などの脅迫的な言動も加えた疑いがあり、警察は「交通トラブルを起因とした傷害事件」と判断。25日までに男を傷害や強要の容疑で逮捕している。

聴取に対して男は煽り行為を大筋で認めているものの、「前のクルマ(男性側)にやられたから、やり返した」などと供述しているようだ。警察では男性からも事情を聞くとともに、事件発生の経緯を詳しく調べている。

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交通トラブル(ロードレイジ)のうち、「前走車に進路を塞がれた」と思い込み、立腹するだけではなく、走行妨害や相手に暴行を加えるというケースは数も多く、後を絶たない。

その中には「意図して進路を塞ぐ」というケースが無いわけではないが、大半は「進路を塞いでいると思われている側にその認識はない」というのが実情だ。

今回のケースでは追突事故を誘発し、さらに暴行を加えて相手を負傷させただけに留まらず、免許証の提示を要求して警察へ通報しないように迫るなど、相手を強要したことも逮捕容疑に加えられている。

《石田真一》

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