後付けDSPのタイムアライメント…1ステップはどのくらいの設定か[サウンドチューニング大辞典]

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フォーカル・FSP-8においての、タイムアライメント調整画面。
フォーカル・FSP-8においての、タイムアライメント調整画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの音質をより良く仕上げるための便利機能、サウンドチューニングについて多角的に研究している当コーナー。現在は「タイムアライメント」をテーマにお贈りしている。前回までは、メインユニットに搭載されている当機能の能力傾向を分析してきた。

それに引き続き今回は、『後付けDSP』、つまりは“単体DSP”もしくは“パワーアンプ内蔵DSP”について、これらに搭載されている「タイムアライメント機能」の能力の傾向を分析してみたいと思う。

まずは、“1ステップ”がどのくらいの設定になっているか、から見ていこう。“1ステップ”は多くの機種で、以下のどちらかになっている場合がほとんどだ。「3.5mm」刻み、もしくは「7mm」刻み、このいずれかだ。

両者を比べると倍の開きがあるわけだが、通常の使用においてこれを大きな差だと捉える必要はないだろう。というのも、クルマに乗っていれば頭部は、瞬間的に1cmや2cmくらいは簡単に動いてしまうものだ。ゆえに実用レベルでは、1ステップが「7mm刻み」であったとしても、十二分に詳細な調整が行える水準であると思って問題はないのである。

ただし、サウンドコンペに出場するようなクルマにおいては「3.5mm」単位で調節できる機器が選ばれる傾向が強い。シビアに追い込んでいこうとするならば、そこまでのスペックが求められる、ということのようだ。

ちなみに、1ステップの単位を距離ではなく時間単位で表そうとする場合には、多くの機種で、「3.5mm」=「0.01ms」と置き換えられている(もしくは「7mm」=「0.02ms」。音速はざっくり毎秒350mくらいの速さなので(音速は気温と気圧によっても変化する)、距離と時間の関係は大体このくらい、というわけなのだ。

また、「タイムアライメント」をかけられる範囲についても機種ごとでの違いが見られる。最大どこまで音の到達タイミングを遅らせられるか、というところが異なっているのだ。なので、もしも車格が相当に大きなクルマに乗る場合には、調整幅が大きく取られている機種のほうが安心感は高まる。

しかし、それほど大きなクルマでなければ、基本的には調整幅が不足する、という事態に陥ることないはずだ。この点においても、実用面において問題が感じられる機種はほぼないと思っていい。『後付けDSP』はほとんどの機種が、実用レベルで十二分な能力を持っている。

今回はここまでとさせていただく。次回からは新たな章に突入し、「イコライザー」、「クロスオーバー」「タイムアライメント」以外のさまざまなチューニング機能について、研究を進めていく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第3章「タイムアライメント」その14『後付けDSP』の場合

《太田祥三》

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