マツダ、無効であるべき検査データ72台分が発覚 燃費・排ガス抜取検査

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マツダ本社の宇品第1工場(資料画像)
マツダ本社の宇品第1工場(資料画像) 全 1 枚 拡大写真

マツダは8月9日、完成車の燃費・排ガスの抜取検査において、72台で不適切な取扱いがあったと国土交通省に報告した。

国土交通省は7月9日、燃費・排ガスの抜取検査で、スバル、日産自動車の不正が発覚したことを受け、自動車メーカー、輸入車業者に不正がないか調査・報告するよう求めていた。マツダは報告要請を受け、JC08モードおよびWLTCモードについて調査を実施。その結果、両モードとも、検査データの改ざんはなかったものの、JC08において、定められた速度追従パターンの許容範囲を超えた速度トレースエラーを無効としなかったものが、調査台数1472台中72台あったことが判明した。

マツダではその原因について、速度トレースエラーが生じた場合に、その測定結果を自動的に無効にするシステムになっていなかったこと、速度トレースエラーの判定を担当検査員にゆだねる工程設定(手順)になっていたことの2点をあげている。なおマツダは、すべての検査データを再検証。その結果、燃費および排出ガス諸元値への影響がないことを確認したとしている。

マツダでは、速度トレースエラー発生時に測定結果をシステムで自動的に無効にする機能の追加、速度トレースエラーを含めた検査データの複数の検査員によるチェック、この2つを再発防止策として実施することを決定した。
菖蒲田清孝取締役専務執行役員は「意図的ではなかったが、適正を欠いたデータの取り扱い…

《纐纈敏也@DAYS》

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