【スバル フォレスター 新型試乗】迷いのない進化、大人のスバルに興奮する…諸星陽一

試乗記 国産車
スバル フォレスター 新型
スバル フォレスター 新型 全 12 枚 拡大写真

スバル『フォレスター』がフルモデルチェンジ。発表前のプロトタイプをクローズドコースで試乗した。

【画像全12枚】

試乗会場には比較用として3代目のフォレスターと新型となる4代目フォレスターが用意されていた。しかし、よく見ないとどっちがどっちかよくわからない。メッキ横バーが追加されたグリル、縦長になったフォグランプベゼルなどディテールは変わっているのだが、シルエットには大きな変化はない。これはつまり先代のデザインやパッケージング成功してたことの証明で迷いがないことの証拠だ。

4代目はスバルグローバルプラットフォームという新しいプラットフォームが採用されたので、基本的には大刷新なのだがここまで雰囲気が変わっていないのは大したものだ。全体的な乗り味は先代のものを上方にスライドさせたような雰囲気。コーナリングについては進入から脱出までの動きが安定していて、ショックアブソーバーをはじめ、サスペンション全体の動きにフリクションが少ないことを感じる。

試乗が行われた静岡県伊豆のサイクルスポーツセンターはクルマにとっては路面が安定していて乗り心地の評価が難しい場所なのだが、あえて段差などを探して乗り上げてみた。先代モデルとの比較では乗り心地に変化を感じなかったのだが、クルマを降りてタイヤをチェックしてびっくり。先代は17インチ、新型は18インチなのだ。扁平率が低くハイトが低いタイヤで同等の乗り心地を獲得しているところはスバルグローバルプラットフォームの底力といった部分だろう。

以前はターボエンジンを搭載し、イケイケの動力性能を誇ったフォレスターだが、代を重ねるごとにまろやか方向にシフト。新型は184馬力の2.5リットルと145馬力の2リットルの2種の水平対向自然吸気エンジンを搭載。2リットルはモーターが組み合わされたマイルドハイブリッドで、スバルではこれをe-BOXERというニックネームで呼ぶ。歓迎すべきはどちらのエンジンもレギュラーガソリンで駆動すること。これはランニングコストに大きな影響を与える。

マイルドハイブリッドのアシストは発進から中速までを担当するので、60km/h程度までの加速では2.5リットルと同等の加速感を得ることができる。発進加速で遅れをとならければ、日本での使い勝手ではさほどの差は生まれないと言える。2.5リットルの優位性を感じるのは80km/h以上での追い越し加速で、その領域では大きなトルクが後押しとなってグイグイとクルマを前に出してくれる。高速道路の上り坂でも力強い加速が欲しいという方には2.5リットルのほうがおすすめだ。

今回はコース内に設営された泥道でクロスカントリー性能を試すこともできた。乗用系SUVでは足を踏み入れることをためらうようなドロドロのセクションに挑戦したのは、17インチオールシーズンタイヤを履くX-BREAKというグレード。かなりきつめの上り坂もググッと力強く登る。フォレスターには空転したタイヤにブレーキを掛け、接地しているタイヤに積極的に駆動力を送るXモードという装備あり、これが有効的に作動し、クルマを頂上へと運んでいく。下りではヒルディセントが速度をコントロールしてくれるので楽。さらにモニターによって周囲の確認もできるので、安心感が高い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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