しなやかな乗り心地を与えられたフォレスター、ボクサーらしさを強調したインプレッサ…STIチューンモデル 試乗

試乗記 国産車
フォレスター STIチューンモデル
フォレスター STIチューンモデル 全 9 枚 拡大写真

WRX STI TYPE RA-R STIパフォーマンスパーツ装着車が強烈なインパクトを持っていたワークスチューン試乗会でのSTIだが、『フォレスター』と『インプレッサ』も見逃せない仕上がりだった。

【画像全9枚】

フォレスターは足まわりはそのままにフレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナーを装着。フロントリップ、フロントサイド、サイドアンダー、エアロガーニッシュ、リヤサイドアンダーの各スポイラーを装着するにとどまっている。

変更範囲が少ないので劇的な変化は現れていないが、全体的な乗り味に引き締まり感を感じることができる。多くはフレキシブルタワーバーとフレキシブルドロースティフナーによるボディ剛性のアップのおかげだろう。これらのパーツは剛性に必要な方向に対しては強く働き、そうでない方向には力を逃がすことができるので、ボディ剛性をアップしながら乗り心地を確保することができる。

エアロパーツによる整流効果で空気がきれいに流れ、そのうえで剛性アップができていることで、サスペンションの動きがより正確になることもあり、乗り味に引き締まり感が発生しているのだろう。ステアリングを切った際のボディの動きに正確さがあるのはもちろんだが、ギャップの乗り越えなどでもいいフィーリングを示していた。

もう1台気になったモデルが、マフラーを交換されたインプレッサ。スバル車は左右シンメトリーのパワーユニット配置を行うが、このマフラーはその特徴を主張するセンター出しのデザイン。多くのマフラーがエンドパイプの太さでパワフル感を主張するが、このマフラーはサイレンサーからエンドパイプに至るパイプの取り回しでポテンシャルを主張。そこが面白く特徴的だ。サウンドも懐かしいボクサーサウンドが少しよみがえるようなもので、ボクサーエンジンファンにはたまらないものとなっている。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  3. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. 初公開「赤のS」と「白のGT」で『GSX-R』40周年を祝福! スズキ工場にファン集結、MotoGPマシン「最後の咆哮」も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る