近藤真彦監督のKONDO RACING、2019年のニュル24時間とGT300にGT-Rで新たな取り組み

KONDO RACINGのニュル24時間レース参戦車両
KONDO RACINGのニュル24時間レース参戦車両全 9 枚

10月1日、近藤真彦監督が率いるKONDO RACINGと日産が、来季2019年の新たな活動計画を発表した。ニュルブルクリンク24時間レースとSUPER GT/GT300クラスに、「GT-R NISMO GT3」の2018年モデルで参戦する。

芸能活動との“両輪駆動”でモータースポーツに全力で取り組み続けている近藤真彦監督。同監督が率いるKONDO RACINGは、国内最高峰のスーパーフォーミュラやSUPER GT/GT500クラスでの活躍で広く知られる存在だ。そのKONDO RACINGが来季2019年、新たな活動を開始することが早くも公表された。

新たな活動は2つ。ニュルブルクリンク24時間レースとSUPER GT/GT300クラスへの参戦で、いずれもマシンは「GT-R NISMO GT3」の2018年モデル(最新モデル)である。NISMOの技術支援も受けて戦うことになるが、どちらのプロジェクトもモータースポーツ界にとどまらない枠組み、陣容で臨むことが特徴といえるだろう。

まずニュル24時間だが、プロジェクトは2019~21年の3カ年計画での実施。全国の日産グループ販売会社で高性能車の整備を取り扱う「NISMO パフォーマンスセンター」のテクニカルスタッフがメカニックとして派遣される。タイヤはヨコハマ。ドライバーはGT500とフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)の両方でタイトル獲得経験をもつ日産の現総大将・松田次生、今季はKONDO RACINGでGT500を戦っている高星明誠(みつのり)、GT300の強豪選手のひとり藤井誠暢(とものぶ)、そして大ベテランの1999年フォーミュラ・ニッポン王者トム・コロネルという強力なカルテットだ。

続いてGT300、こちらは日産・自動車大学校との合同プロジェクトになる(全国の日産自動車販売会社のテクニカルスタッフも参加)。同校とKONDO RACINGは既にスーパー耐久シリーズ(S耐)で長年の共闘を続けており、「真のクルマ好き人財、組織に通用する人財の育成をモータースポーツを通じて実現する」という目的を、国内最高峰シリーズのSUPER GTで展開することになる(ドライバーは未定、タイヤはヨコハマ)。

近藤監督は新たな活動の公表にあたって次のように語り、強い意気込みを示している。

KONDO RACING 近藤真彦監督のコメント
「2000年にKONDO RACINGが発足してから、まもなく20年となり、新たなグローバルチャレンジとして初めてGT-Rでのニュルブルクリンク24時間レース挑戦となります。常にチャレンジ精神を大切に、このプロジェクトを支えていただいている多くの方々の希望と夢とともに、全力で取り組んでいきたいと思います」

「また、7年継続してきた日産・自動車大学校とのプロジェクトは、S耐を主戦場に約1万人の学生と切磋琢磨してきました。学生のみなさんには『勝負の厳しさ』や『ドライバーの命を預かるメカニックの責任の重さ』を学んでもらいましたが、逆に我々プロのレーシングチームが彼らから得るものも多くありました。GT300という、より厳しい戦いのなかでも『継続は力』と『チャレンジ精神の大切さ』を忘れずに活動していきたいと思います」

なお、KONDO RACINGは今季のスーパーフォーミュラ(SF)で現在ドライバー部門とチーム部門でいずれもシリーズ首位(SFでの使用エンジンはトヨタ、ドライバー部門首位はN.キャシディ)。10月28日決勝の最終戦鈴鹿を残すのみとなったこちらの展開にも注目が集まっている。

《遠藤俊幸》

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