マツダ、ロータリーエンジンをEVレンジエクステンダーに…駆動用復活へ一歩

マツダ 技術説明会 2018
マツダ 技術説明会 2018全 6 枚

マツダは10月2日、2030年までに生産する全ての車両に電動化技術を搭載する方針を表明し、その一環としてロータリーエンジンで発電した電力を使って航続距離を延ばす機能を持たせた電気自動車(EV)を2020年頃に商品化することを明らかにした。

【画像全6枚】

マツダの丸本明社長は同日都内で会見し、「ロータリーエンジンを将来的に駆動として使いたいというのは、マツダの従業員にずっと言い続けてきている。この夢を実現できるような会社に早くしたい。それを主導していくのが私の役目と思っているので、いつかはモノにしたい。そういったゴールを目指して、ロータリーエンジンレンジエクステンダーをEVとの組み合わせで提供していきければと思っている」と話した。

マツダは昨年、ウェルtoホイール(燃料採掘から車両走行まで)の視点で企業平均のCO2排出量を2050年までに2010年比90%削減する方針を発表。それまでの工程表として今回、2030年時点で生産するすべての車両に電動化技術を搭載することを方針として示した。

2030年時点でのマツダの電動化技術搭載車両の構成は、内燃機関と電動化技術を組み合わせた車両が95%、EVが5%を想定。EV5%の中には、今回のロータリーエンジンを活用したレンジエクステンダー付きEVも含んでいるという。

レンジエクステンダーにロータリーエンジンを選択した背景についてマツダの藤原清副社長は「ロータリーエンジンではロータリーが回転して出力を発生するために、同様な回転出力軸構造のレンジモーターとの組み合わせによりコンパクトに一体化ができる。従ってロータリーエンジンとの組み合わせの方がレシプロエンジンに比べコンパクトであり、モータールーム、モーターコンパートメント内のレイアアウトが容易になり、スペース効率を高められる」と解説。

さらに「ロータリーエンジンはレシプロエンジンに比べ構造上、低振動が可能。これによりエンジンが作動していても高い静粛性を保つことができ、バッテリーEVならではの静かで、快適な移動空間を阻害することはない。これがロータリーエンジンを活用したレンジエクステンダーの特徴」とも付け加えた。

また「ジェネレーターやバッテリー、燃料タンクの組み合わせを変えることでプラグインハイブリッド、シリーズハイブリッドなど共通の車両パッケージ内で、マルチxEVの提供が可能になる。ロータリーエンジンの多様な燃料に対応可能な特性を生かし、CNG、LPG、水素などの燃料への適用も可能」という発展性も強調した。

バッテリーEV自体は「2020年をめどにマツダ独自開発のEVを市場に投入する」計画で、この独自技術のEVにロータリーエンジンレンジエクステンダーを搭載すると、「航続距離は2倍になる」との見通しを藤原副社長は示した。
2030年時点で生産するすべての車両に電動化技術を搭載す…

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「PHEVの不都合な現実」欧州で逆風、なぜCO2排出が「3倍」に跳ね上がったのか
  2. シエンタ専用車中泊キット「VANLIFE ROOMKIT」、トヨタカローラ埼玉・山梨で取り扱い開始…2月26日から
  3. VW『ゴルフGTIロードスター』、「GTI」50周年で実車化…510馬力のVR6ツインターボ搭載
  4. 「いくらなんでもカッコ良すぎ」とSNSで話題! アウディ初の高性能PHEV『RS 5』発表
  5. フィアットの超小型EV『トポリーノ』、新色コラーロと大型デジタルクラスター採用…欧州でアップデート
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る