ジェイテクト、EV/HEV用超低トルクシール付き玉軸受を開発 電費向上に貢献

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ジェイテクトは10月3日、電気自動車(EV)/ハイブリッド車(HEV)の電動ユニット用超低トルクシール付き玉軸受を開発したと発表した。

現在、EV/HEV車の航続距離延長に向け、あらゆる電力消費率(電費)向上策が取り組まれており、電動ユニット用軸受にもさらなる低トルク化、軽量化が求められている。

EV/HEV車の電動ユニットの減速機に使われる深溝玉軸受は油中で使用されるが、長期間の使用で、ギアなどの摩耗粉が軸受内部に侵入し、軸受寿命が短くなる可能性がある。そのため開放型の軸受は、軸受容量確保の点から小型化が困難だった。軸受内部への摩耗粉などの侵入防止策として、シール付き軸受を使用するが、シールリップが内輪に接触する際に発生する摺動摩擦が軸受の回転トルクを増大させ、それが電費の低下に繋がっていた。

開発品は、内輪に接触するシールリップの形状を最適化することで、シールが軸を締め付ける力(緊迫力)を低減。回転トルクの30%低減と、シールの追随性向上を実現した。また、シールによる耐異物寿命向上効果に伴う小型化により、従来の開放型軸受と比べ約50%の軽量化も達成。これらによりEV/HEV車の電費向上に貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

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